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2009年10月4日のブックマーク (2件)

  • ethnicとnationは対立概念でも何でもない - Danas je lep dan.

    この前書いた, アイヌの運動を「利権狙い」と決めつけ,彼らを「自称アイヌ」と呼んで恥じない小林よしのりの醜悪な姿 - Danas je lep dan. への補足的なものを書く。 ここで取り上げたいのは,小林の 「nationが民族なのであってethnicは部族に過ぎない!」 という論法。 少しでもナショナリズム論を囓っている人間にとっては,小林の用いた論法は と一瞬で思えるようなシロモノなのだが,そういう分野に馴染みのないひとも多いだろうと思うので,どこがおかしいのかをちょっと噛み砕いて説明する。 まず,小林が名詞として用いている「ethnic」という語は形容詞である。辞書を引けば,「民族の」という意味が出てくると思う。ではnationalやracial*1といった他の語と比べてどういう意味が付与されているかというと,それは民族や国民を規定する要素の中でも,文化的な同質性(言語,習慣など

  • 橋本努・講義「経済思想」アーレント「人間の条件」

    HOME ハンナ・アレント『人間の条件』[1958=1973→1994]ちくま文庫 ・「人間の条件は、人間が条件づけられた存在であるという点にある。いいかえると、人間とは、自然のものであれ人工的なものであれ、すべてのものを自己の存続の条件にするように条件づけられた存在である。」(237)⇔人間には性があるという考え方。 ◆活動的生活の三類型(19-20) ①労働(labour):人間の肉体の生物学的過程に対応する活動力 ②仕事(work):人間存在の非自然性に対応する活動力。生命を超えて永続する「世界」を作り出す。 ③活動(action):モノないし事柄の介入なしに直接人とのあいだで行われる唯一の活動力。多数の人間の間で生きること。 ◆必要物に関係なく自由に選びうる生活:アリストテレスの場合 ①肉体の快楽を享受する生活。②ポリス(政治体)の問題に捧げられる生活。③永遠なる事物の探究と観照