【前編・動画はコチラ】 神奈川県伊勢原市で起きた路上切り付け事件の容疑者、貞苅詩門容疑者が、ファンタジー系で一定規模のクラスタ(関心層)を形成している人工言語「アルカ」の作者セレン・アルバザード氏その人であり、さらにYou Tubeに投稿された本人動画が「中二病的」であるとして話題をよんでいる。 動画は、You Tubeより 前編では、動画から見て取れる、貞苅容疑者の人物像、そして代替現実としてのリアリティを考察した。後編、言語学者として、その偉業に相応しい賞賛を得て余生を過ごすことも充分可能なほどの才能の持ち主だった貞苅容疑者が、なぜ稚拙な傷害事件を起こし、栄光への道を自ら閉ざしてしまったのか……。この点を実践魔術師としての視点から解釈してみよう。 ■魔術師の技法からみる、貞苅容疑者の自我を狂わせた変性意識への突入 西洋魔術の技法に「インヴォケーション(召喚)」というものがある。これは一