日本の構造と世界の最適化戦後システムの老朽化といまだ見えぬ「新しい世界」。 古いシステムが自ら自己改革することなどできず、 いっそ「破綻」させ「やむなく転換」させるのが現実的か。 天皇制社会主義と戦争 先の戦争の原因が、軍部と財閥にあることを指摘する見解があった。それゆえ、「財閥解体」は軍国主義除去のひとつとして行われた。 *A級戦犯が罪を担い、国民と天皇は無罪となった こうした占領軍の政策の基本は、コミンテルンの日本資本主義分析(絶対的天皇制・地主的土地所有・独占資本主義)となぜか瓜二つであった。 ・32年テーゼ『日本における情勢と日本共産党の任務に関するテーゼ』 *似通っていたために戦後日本共産党・徳田球一は連合国を「解放軍」と呼んだ しかし、軍国化は必ずしも財閥を利するものではなかった。財閥家と番頭に握り締められ、財閥の排他的独占と結束を可能としていた株式が、満州事変あたりから一般公