(CNN) オランダの首都アムステルダムの市議会は29日までに、新たなオーバーツーリズム(観光公害)対策として「環境汚染」をもたらすとするクルーズ船の寄港を禁止する提案を承認した。 同市の港湾管理を担当する副市長の広報担当者はCNNの取材に、提案はクルーズ船の寄港ターミナルの閉鎖を盛り込んでいると述べた。今後は市が寄港禁止などの具体策をオランダ政府など関係先と話し合って練るとした。 市議会の中道左派政党「D66」は声明で、提案は明らかに過半数の支持で認められたとした。同党首脳は市の中心部にクルーズ船が出現することは観光客を減らそうとするアムステルダムの政策目標に調和しないと述べた。 同市は今年訪れる宿泊込みの観光客は1800万人以上と想定。2025年までにこの数字は2300万人に達し、別の2400万人から2500万人が日帰りで立ち寄るともみている。 市は21年に制定した「均衡を保つアムステ