「AKB48」をはじめアイドルが活躍できるのは期間限定で、10代半ばから20代前半までの長くて10年間ぐらい。プロ志向というよりは放課後のクラブ活動的なノリで、本人たちもこれで一生食っていくぞといった覚悟はそれほどない。「おニャン子クラブ」「モーニング娘。」、そしてAKBにしてもメンバーの数は多く、同年代のファンを抱え込んでアイドル予備軍を引き寄せ、瞬く間に消費されてしまう。その結果、新たにアイドルの世代交代が進むことになる。 ただ、今回のAKBは、テレビから売り出すという今までのグループのコンセプトとは異なり、秋葉原といういつでも誰でもが会える舞台から出発させ、現場から発信する手法を取った。さらにネットを使い、口コミによって情報を増殖させ、それと相まってヒットしたというのが特徴的だ。 一方の宝塚は若くて15歳、一番年長だと18歳で入り、2年間音楽学校へ通ってからデビューするので、遅い人で