『ふるさとは 遠きにありて 思ふもの そして悲しく うたふもの』 この詩は私が海外に住んでいる中で度々ホームシックに かかるたび頭の中で何度も繰り返されていた詩です。 遠く異郷に住んでいる作者が懐かしく思い出される 自分の故郷を切なく愛しい思いで詠んでいる詩だと 長年ずっと思っていたのですが、実際はこの詩は 作者が遠方にあって故郷を思った詩ではないそうです。 上京した犀星が志を得ず、郷里金沢との間を往復していた 苦闘時代、帰郷した折に作った詩なのだそうです。 故郷は孤立無援の青年には懐かしく忘れがたいが、 それだけにそこが冷ややかである時は 胸にこたえて悲しいのです。 その愛憎の複雑な思いを感傷と反抗心をこめて 詠んでいるのです。 今まで自分流に解釈していた詩の意味も また、室生犀星が表現したかった実際の意味も どちらも非常に良く理解できるので 私の心にじんわりと染み渡るのでした。 長い間
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