奈良県生駒市の同市立病院は12日、4月28日に85歳以上の市民39人、病院職員ら15人に対して行った新型コロナウイルスワクチンの個別接種で、1人に対し、ワクチンの希釈に使う生理食塩水を誤って注射するミスがあったと発表した。誰に接種したのか特定できていないため、2回目の接種後に抗体検査し、抗体の数値が低い人に3回目の接種を行う。健康被害は確認されていない。 同病院によると、接種終了後、ワクチンが入った注射器1本が残っていることが判明。看護師が生理食塩水で希釈された54人分のワクチンを注射器に移す作業を行った際、生理食塩水のみが入った注射器1本が混在してしまった可能性があるという。 同病院は「心からおわびしたい。今後はワクチンの希釈作業の方法を見直し、ダブルチェックを徹底する」としている。