岩手県雫石町の上空で全日空機と自衛隊機が衝突して162人が犠牲となった「雫石事故」の五十回忌を迎えた30日、全日空機の墜落現場「森のしずく公園」(旧慰霊の森)で地元関係者による献花と拝礼がしめやかに行われた。 公園を管理する一般財団法人「慰霊の森」理事長の猿子恵久町長ら10人が慰霊碑に花束を供え、黙とうして犠牲者の冥福を祈った。 当初は遺族や事故関係者を招いた追悼行事を予定していたが、新型コロナウイルス感染症の影響で規模縮小を余儀なくされた。 猿子理事長は「(犠牲者が多く出た)静岡県富士市、全日空、自衛隊の人たちにも来てもらって五十回忌の式典をしたかったので、非常に残念。来年は必ず開催したい」と話した。