去年の話になりますが、閉館間際の館内で若い男女に声を掛けられたことがありました。 女性の方がイソギンチャクが大好きで色々と質問をしてこられました。本当にイソギンチャクが好きなようで、話をしているうちにこちらもどんどんイソギンチャクを紹介したくなってきました。 決して、その女性の笑顔が魅力的だったからというわけではなく(もちろんそれも理由のひとつですが…)老若男女問わずマイナー生物が好きな人とは色々と話をしたくなるものです。 もう少し早く声をかけてくれれば、いろいろと案内できたのに…と内心思いつつも、残りの10分で館内のイソギンチャクを駆け足でざっと案内しました…そんなエピソードを昨日ふと思い出しました。 実は、先月27日に熊野灘 水深300mから見慣れないイソギンチャクが入館して、予備水槽で飼育中なのです。 一見すると普通のイソギンチャクに見えますが、触手は24本と少なく、体壁を透して隔膜
油断していました… 完全にかまされました…カマスだけに。 いえ、ダイオウグソクムシの餌の話です。 本日はダイオウグソクムシの給餌日でしたが、用意したのはカマス。餌のマアジに一緒に入っているいわゆる「混じりもの」 これまで一度も与えたことがない餌でした。たいした期待もしないまま投入。 …すると! 入れたとほぼ同時に複数個体が尋常じゃない反応を見せ、動き回る!探し回る! そして目の前に落下したカマスに掴み掛ったのは№23 他に動き回っていた№5や№13もこれまでに見たことがないほどの反応の良さ。 でもカマス、1匹しか用意していませんでした… №23だけががっちりホールド。ものすごい勢いで食べていきます。 カマスは頭を落とした状態で、それでも15cmほどの大きさがありましたが№23は食べる食べる…離しません。 わずか10分ほどで完食… は、速い… 実は、去年の5月に入館した№23が水槽内で摂餌し
先ほど、ウォッカを買いに近所の酒屋に出かけていました。 上司に用途を説明し、総務部で代金借り受けの際にも説明し、酒屋でも「何に使うの?」と聞かれたので説明しましたが…皆、そんなことに使うの?と驚いていました(笑) 午後からコケ・シダ採集に出かける予定だった上岡氏にゴメンして、割り込みで社用車を使わせてもらっていたので、大急ぎで戻ると玄関先で上岡氏が待ちかまえていました。 そして私の助手席に置いてあるウォッカ2瓶を見つけるなり「買ってきたのは、酒か!!」と… 疑惑を晴らす間もなく、彼は採集に行ってしまいました。 えぇ、酒ですよ。 ウォッカです。 でも、仕事中に飲むためのものではありません(あたりまえですが) サンゴ水槽に注入するのです。 水槽にウォッカを入れる、ウォッカメソッドという、ちゃんとしたサンゴの育成方法があるのです。 既に10年経過したサンゴ水槽。 新たなステージを迎えるべくウォッ
大雪の2月14日、長年の絶食で話題になっていたダイオウグソクムシNO.1が死亡しました。 絶食6年目に突入した矢先のことでした。 2007年9月の入 館 時の体重1040gに対して、死亡時の体重が1060g…食べていないのに何故か体重は減少していません。 …? (画像注意) 死亡確認直後に解剖したところ、固形の未消化物は全く確認できず胃の内部は淡褐色の液体で満たされていました。 腹腔内の多くのスペースを占めているのが消化管(胃)です。 胃を含めた消化管全体に炎症、変色部位は認められず、これまで解剖したどの個体よりも状態が良いように見えました。 また、これまでの個体と比較しても特に軟組織の削痩(痩せ)は認められませんでした(餓死ではない?)。 歯がゆいですが、直接の死因は現在のところ不明です。 胃内部を満たしていた液体の量は約130㏄, PH7.2, 海水に比べるとそれほど塩辛くありませんが
当館で飼育しているダイオウグソクムシは2匹。4年前と2年前に入館した№1と№4。 月に一回餌を与えているのですが、いつも無反応で 全く食べようとしません… №1は入館して1年以上もの間、全く何も食べず、482日目にやっとアジを1匹… でも、そのあとはスイッチが切れたようになってパッタリ。 何も食べないまま、いつのまにか3年以上経ちました。 いつになったら再びスイッチオン!になるのでしょう。 同じように、№4も入館して9ヶ月は何も食べず、ある日いきなりアジを1匹食べました。 ところが、こいつはそのあともすぐ(と言っても1.2ヶ月後ですが…)に餌を食べたので、どうやら№1より食欲旺盛な様子。 それでも、最近の1年間は何も食べていませんでした。 それが、昨日の朝! いつものように、月に一度のアジを与えていたら… おっ!№4の様子が明らかに違う。 触覚を動かしながら、餌の様子を伺っているではありま
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