Google Cloudは4月7日(米国時間)、Google Cloud上でのCentOSのフォーク「Rocky Linux」のサポートを米CIQと共同で提供することを発表した。CIQはRocky Linuxプロジェクト創始者が立ち上げた企業で、Google Cloud上のRocky Linuxの体験を改善するとしている。 Rocky Linuxは2020年末にCentOS開発チームが「CentOS Linux 8」の終了を発表した後に、CentOSのオリジナル開発者の一人であるGregory Kurtzer氏が中心となって立ち上げたプロジェクト。CentOS Linuxと同様にダウンストリーム開発となり、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)とバグまで含む互換性を目指す。プロジェクトを進めるにあたって、非営利団体Rocky Enterprise Software F
プログラミング言語「Rust」を開発するRust teamは4月7日、最新版となる「Rust 1.60.0」公開を発表した。 Rust 1.60は2月に公開されたRust 1.59に続くリリースとなる。LLVMベースのコードカバレッジが安定扱いとなった。-Cinstrument-coverageでコードを再構築時にコードカバレッジを測定できる。Cargoでは、ビルドの処理時間情報を収集できる–timingsが安定扱いとなった。Cargoではまた、featuresを強化し名前空間付きのサポートなども加わっている。 時計の単調挙動のInstantも変更が加わり、Instant::now()へのオーバーヘッドを引き起こしたりパニックを起こさないようになった。バグにより無効化されていたインクリメンタルコンパイルが再び有効となった。また、LLVMのサポートがバージョン14となった。 このほかにも言語
GNU Emacs開発チームは4月4日、フリーのテキストエディタの最新版となる「Emacs 28.1」公開を発表した。 GNU Emacsはフリーのテキストエディタ。Lisp言語の方言であるEmacs Lispを中核としており、シンタックスハイライト、Unicodeサポート、デバッガーとのインターフェイス、プロジェクトプランナーなどの機能を備える。GNU/Linux、BSD系、Windows、macOSで利用できる。Emacs 28.1は28系最初のリリースで、2020年8月に公開されたバージョン27系に続くものとなる。 Unicode 14.0をサポートした。絵文字のサポートも改善し、適切なフォントが利用できる場合は絵文字を適切に表示できるようになった。Lispファイルのネイティブコンパイルのサポートが加わった。’–with-cairo’がデフォルトとなり、Cairoグラフィックライブラ
The LXD teamは4月4日、システムコンテナと仮想マシンマネージャの最新版となる「LXD 5.0 LTS」を公開した。2027年6月までサポートされる長期サポート版(LTS)となる。 LXDは次世代のシステムコンテナで、クラウドのような体験をもたらすことを目指し、Linux Containers傘下で運営されている。Cで作成されたコンテナランタイムで、Linuxカーネルコンテナ機能のユーザー空間インターフェイスとしてAPIとツールを備える。 LXD 5.0は2020年3月に公開されたバージョン4系に続くメジャーリリース。LTSリリースとして5年間サポートされる。2年間のバグ修正リリースの後、3年間セキュリティ上の修正が行われる。後方互換性は4系のみで、それ以前はサポートしない。Linuxカーネルは5.4となり、Goは1.18、LXCは4系、QEMUは6.0となった。 仮想マシンでデ
Mozillaは4月5日、オープンソースのWebブラウザ最新版となる「Firefox 99」を公開した。Linuxサンドボックスの強化などが加わった。 Linuxサンドボックスを強化し、Webコンテンツにエクスポーズしたプロセスが土台のX Windowsシステム(X11)にアクセスできないようになった。Linux向けではGTKオーバーレイスクロールバーをサポートした。スクロールバーが薄くなり、ホバリングすると大きくなる。デフォルトでは無効で、設定より有効にする必要がある。 リーダーモードで、テキストの音声変換機能のNarrateをショートカット(”n”キー)でトグルできるようになった。PDFビューアも強化した。 セキュリティでは、重要度が2番目に高い「High」に分類される脆弱性3件を含む11件の脆弱性を修正した。Android版では、単一ドメインでクッキーとWebサイトデータを消去できる
オープンソースの電子書籍管理ソフトウェア「Calibre」開発チームは4月1日、最新版となる「Calibre 5.40」を公開した。 CalibreはPythonおよびCで実装された電子書籍管理アプリケーションで、電子書籍の閲覧、電子書籍デバイスとの同期、Webからのニュース記事のダウンロードと電子書籍形式への変換、電子書籍エディタなどの機能を備える。プロジェクトは2006年に遡り、当時米国で販売されたソニーの電子書籍リーダー「SONY PRS-500」をLinuxで利用できるようにするためにフォーマット変換ツールを開発し、その後電子書籍管理ソフトウェアに拡大したという経緯をもつ。Calibre 5.40は2020年9月に公開された5系の最新版で、3月に公開された5.38に続くものとなる。 新機能として、コンテンツサーバービューアでお気に入りの編集が可能になった。また、CBC(Comic
ユーザーインターフェイス(UI)用のJavaScriptライブラリ「React」開発チームは3月29日、最新版「React 18」の公開を発表した。並列レンダリングなど多数の新機能が導入されている。 Reactは米Facebookが開発してオープンソースとして公開するUI構築のためのJavaSriptフレームワーク。宣言的なView、コンポーネントベースなどの特徴を備え、既存のコードを書き換えることなく新しい機能を開発でき、NodeベースのサーバーでレンダリングしたりReact Nativeによりモバイルアプリケーションでも動く。React 18は2020年10月に公開されたバージョン17に続く最新版。 新たにConcurrent Reactとして並列レンダリングを導入した。多くの新機能はConcurrent React上に構築されており、アプリケーション構築の方法に大きな影響を与えるとし
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く