8月27日、日銀が発表した7月の基調的なインフレ率を捕捉するための指標は、3指標そろって前月の上昇率を下回り、2%に届かなかった。写真は日銀本店。2023年9月撮影(2024年 ロイター/Issei Kato) [東京 27日 ロイター] - 日銀が27日に発表した7月の基調的なインフレ率を捕捉するための指標は、3指標そろって前月の上昇率を下回り、2%に届かなかった。3指標とも2%割れとなるのは4月以来。原材料価格転嫁の影響後退が続いている。 上昇率分布で上下10%を機械的に除いた「刈込平均値」(2020年基準)は前年比プラス1.8%で、4月以来の2%割れ。上昇率の高い品目順に並べ、品目のウエートを加味した際の分布で中央の値である「加重中央値」はプラス1.1%となり、前月のプラス1.4%を下回った。最も頻度の多い上昇率である「最頻値」もプラス1.5%で、前月のプラス1.6%を下回った。