sci.bioに関するlummydaysのブックマーク (75)

  • 細胞分裂の前に現れる「収縮環」、その形成の仕組みが一部解明される

    生物は細胞分裂で成長、増殖する。その細胞分裂で重要な役割を果たす収縮環の研究で大きな成果がもたらされた。細胞から単離・精製したタンパク質を混ぜ合わせて、細胞を模した微小なカプセルに封入し、収縮環のようなリング構造を再構築することに、早稲田大学理工学術院の宮崎牧人(みやざき まきと)次席研究員と石渡信一(いしわた しんいち)教授らが初めて成功した。この研究で細胞分裂を担う収縮環の自己組織化と、収縮に必要な最小限の構成要素、物理的条件を突き止めた。細胞分裂の仕組みを解く新しい手法になりそうだ。3月23日付の英科学誌Nature Cell Biologyオンライン版に発表した。 ヒトを含む動物細胞は、分裂期になると、細胞膜の内壁に収縮環と呼ばれるリング状のバンドル構造が形成される。このリングがぐっと収縮し、細胞膜をきんちゃくのようにくびり切って細胞が分裂する。これまでの分子細胞生物学的な研究で、

    細胞分裂の前に現れる「収縮環」、その形成の仕組みが一部解明される
  • 食虫植物の袋状の葉ができる仕組み発見

    虫植物は世にも不思議な存在である。「種の起源」を書いたダーウィン(1809~1882年)も魅せられて研究に熱中し、著書「虫植物」(1875年)を残した。その謎が140年のときを経て、現代生物学で解かれつつある。代表的な虫植物、サラセニア(北米原産)の長い袋状の捕虫葉は、特定の部位で細胞分裂の向きが変わることによって形成されるという巧みな仕組みを、総合研究大学院大学の大学院生、福島健児(ふくしま けんじ)さんと基礎生物学研究所(愛知県岡崎市)の長谷部光泰(はせべ みつやす)教授らが見いだした。 形態観察や遺伝子実験、コンピューターのシミュレーションなど多様な手法を総動員して突き止めた。虫植物にとどまらず、生物の特異な形態の進化を解く手がかりになる発見として注目される。基礎生物学研究所の藤田浩徳(ふじた ひろのり)研究員、川口正代司(かわぐち まさよし)教授、東京大学の塚谷裕一(つかや

    食虫植物の袋状の葉ができる仕組み発見
  • 現人類、ネアンデルタールと交配で寒さ耐性獲得 研究

    フランス南部の博物館で展示されるネアンデルタール人の復元模型(2008年7月2日撮影、資料写真)。(c)AFP/PIERRE ANDRIEU 【1月31日 AFP】初期の現生人類(ホモサピエンス)は、現代人のゲノム(全遺伝情報)中にも1~3%残存しているネアンデルタール人由来の遺伝子によって、厚みのある皮膚を獲得し、欧州の寒冷な気候への適応に役立てることができた可能性が高いとする研究が、29日に発表された。またこの遺伝子により、糖尿病や狼瘡(ろうそう)の高い遺伝的リスクが受け継がれた可能性もあるという。 人類は4万~8万年前、ネアンデルタール人との交配によりそのDNAを獲得し、現在の欧州人と東アジア人にも受け継がれていると、科学者らは考えている。アフリカの人類は、欧州やアジアに住んでいたネアンデルタール人とは混血しなかったため、そのDNAをほとんど、あるいは全く持っていない。 今回の最新の

    現人類、ネアンデルタールと交配で寒さ耐性獲得 研究
  • 遺伝子のスイッチ、直接入れることに成功 京大グループ:朝日新聞デジタル

    京都大のグループは人工の化合物を使い、遺伝子DNAのスイッチを直接入れることに成功した。iPS細胞(人工多能性幹細胞)に類似した細胞をつくることもできた。ウイルスなどを使わず、人工の化合物だけでDNAの働きを促したのは初という。英科学誌サイエンティフィックリポーツで24日発表した。 約2万個の遺伝情報が書き込まれているDNAはトイレットペーパーの芯のような形のたんぱく質に固く巻き付けられていて、その内容が読めないようになっている。特定の場所だけがゆるむことによって、必要な遺伝子だけスイッチが入る。DNAをゆるませる化学物質が見つかっているが、手当たり次第にゆるめてしまうため、遺伝子がでたらめに働き、細胞が死んでしまう。

    遺伝子のスイッチ、直接入れることに成功 京大グループ:朝日新聞デジタル
  • 新型トマト、受粉なしでOK 筑波大など開発:朝日新聞デジタル

    【山智之】花粉を受粉させなくても、放っておくだけでしっかりとした実を結ぶ新タイプのトマトを、筑波大などの研究チームが開発し、19日発表した。品種として広まれば、ハウス栽培の際にハチを使って受粉させたり、花に植物ホルモンを吹きかけたりする作業が不要になり、トマト農家の省力化に役立つという。 受粉なしで実がなる品種は、キュウリなどではすでに実用化している。トマトでは、実が割れやすかったり、柔らかすぎたりするものが多く、農家に広く普及するには至っていない。 そこで、研究チームは人工的に作り出した1万種類を超す突然変異株の性質を調べ、新タイプのトマトを見つけ出した。十分な品質の実ができることを確認。受粉なしで実をつける性質を生む新たな遺伝子の変異も特定した。共同研究を進めるカゴメ、理化学研究所とともに11月上旬、特許を出願した。 江面浩・筑波大教授は「今回の研究成果を生かせば、将来、メロンなどの

  • イヌの家畜化は欧州から? 遺伝子解析で判明:朝日新聞デジタル

    【合田禄】人間のパートナーであるイヌは、大昔にオオカミが家畜化したものとされているが、この家畜化は2万~3万年ほど前の欧州で起きたらしいことが、イヌの遺伝子を調べて分かった。フィンランドのトゥルク大学などの研究チームが15日、米科学誌サイエンスに発表する。 研究チームは、アジアや北南米、欧州などに生息するイヌやオオカミのほか、出土したイヌ科の動物の化石など148種類のDNAを比較し、遺伝的な関係を調べた。 いま生息しているイヌの遺伝子は、欧州を起源とするオオカミや、かつて欧州に生息していたイヌ科などに近かった。アジアなど欧州以外のオオカミとはあまり合致せず、欧州で家畜化されたとみられる。 家畜化の時期は、人類が農耕を始めた後という説もあったが、今回の研究では3万2100年前~1万8800年前にすでに家畜化されていた例があり、狩猟採集していた人類が家畜化した可能性が高い。 研究チームは「イヌ

  • 朝日新聞デジタル:シーラカンス遺伝子を解読 進化速度、ヒトの40分の1 - テック&サイエンス

    シーラカンスの稚魚=岡田典弘・東京工業大名誉教授提供  【瀬川茂子】生きた化石とよばれるシーラカンスのゲノム(全遺伝情報)解読に、東京工業大、国立遺伝学研究所などのチームが成功した。DNA配列の変化が遅いことや、魚類なのに陸上動物に特徴的な嗅覚(きゅうかく)にかかわる遺伝子をもつことなどがわかった。進化の仕組み解明につながりそうだ。22日付米専門誌で発表する。  チームは、アフリカのタンザニア沖、コモロ諸島沖、インドネシア沖で見つかった計5匹のシーラカンスのゲノムを解読した。  タンザニアとインドネシアのシーラカンスは3千万年前に分かれたのに、DNA配列の違いは0・18%だった。配列が変化する進化の速度は、ヒトやチンパンジーの40分の1ときわめて遅いことがわかった。 続きを読む最新トップニュースこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。登録申し込みログインする(会員の方) 無

  • 拾った吸い殻から落とし主の顔を再現--DNAと3Dプリンタを使ったプロジェクト

    誰でも知らないうちにDNAをあらゆる場所に残している。ガムやたばこの吸い殻を道に落としたら、アーティストのHeather Dewey-Hagborgさんが拾ってしまうかもしれない。Dewey-Hagborgさんは、それらからDNAを取り出して結果を分析し、そのデータを基にして落とし主の顔を再現することが可能だ。 Dewey-HagborgさんのStranger Visionsプロジェクトは、芸術性と科学を結びつける一方で、遺伝上のプライバシーに関する懸念を提議する。Dewey-Hagborgさんは、遺伝子素材を公共の場所で収集することから始める。そして、それらの素材を研究所で分析し、性別、民族性、目の色などの情報を求めてDNAを取り出す。 データは、独自のコンピュータプログラムに入力される。このプログラムは情報を顔の3Dモデルに置き換える。このモデルは、Z Corpの3Dプリンタを使ってカ

    拾った吸い殻から落とし主の顔を再現--DNAと3Dプリンタを使ったプロジェクト
  • 朝日新聞デジタル:ギャンブルにはまる人、脳に特徴 京都大が発見-サイエンス - Newvo

  • 朝日新聞デジタル:ヒトの知性、6千年前ピーク? 米教授「狩りやめ低下」 - 科学

    【中村浩彦】人類の知性は2千〜6千年前ごろをピークにゆっくりと低下し続けているかもしれない――。こんな説を米スタンフォード大のジェラルド・クラブトリー教授が米科学誌セルの関連誌に発表した。  教授の論文によると、人類の知性の形成には2千〜5千という多数の遺伝子が関係しており、ランダムに起きる変異により、それらの遺伝子は、働きが低下する危険にさらされている。  一瞬の判断の誤りが命取りになる狩猟採集生活を送っていたころは、知性や感情の安定性に優れた人が生き残りやすいという自然選択の結果、人類の知性は高まっていった。 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。登録申し込みログインする(会員の方)無料登録で気軽にお試し! サービスのご紹介は こちら

  • 朝日新聞デジタル:DNAの記憶密度、DVDの10億倍 情報出し入れ成功 - 科学

    記憶媒体のいろいろ  米ハーバード大などの研究チームが、DNAに情報を書き込んで読み出すことに成功し、米科学誌サイエンスに発表した。情報量はデジタルカメラの写真1枚程度の約5メガビットだが、体積当たりの記憶密度はDVDの10億倍程度、ハードディスクの100万倍程度に達する。  チームは、メンバーの一人が執筆した… 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。登録申し込みログインする(会員の方)無料登録で気軽にお試し! サービスのご紹介は こちら ※有料記事の一部を自動で取り出して紹介しています。関連記事〈ニュースでQ〉(9/9)PR情報

  • asahi.com(朝日新聞社):世界初、「キメラ」のアカゲサル誕生 米大学グループ - サイエンス

    印刷 関連トピックスギリシャ世界初のアカゲザルのキメラ=オレゴン健康科学大学提供  一つの体に異なる遺伝情報をもつ細胞が混在する「キメラ」のアカゲザルを作ることに米オレゴン健康科学大霊長類センターの立花真仁(まさ・ひと)研究員らが世界で初めて成功した。米科学誌セル(電子版)に5日、発表した。ヒトに近いサルを使う医学研究や生命現象の理解に役立ちそうだ。  動物の体は、もともと一つの細胞からなる受精卵(胚(はい))が分割してできていくため、すべての細胞が同じ遺伝情報をもつ。これに対し、キメラはギリシャ神話に出てくるライオンの頭、ヤギの胴、ヘビの尾を持った怪獣に由来し、異なる遺伝情報をあわせもつ動物をさす。  これまでもマウスのキメラの作製は広くなされてきた。胚性幹(ES)細胞を、別の胚の中に入れて作る方法が一般的だが、サルではうまくいかなかった。ES細胞は、分割が進んだ胚の内部の細胞を取り出し

  • asahi.com(朝日新聞社):夢が撮られちゃう?! 米研究員ら、脳活動から映像復元 - サイエンス

    印刷 人の心に映るものを再現するシステム  夢で見ていたことが、映像として再現できるかも――。そんなSF映画みたいな技術を米カリフォルニア大学バークリー校の西伸志研究員らのチームが開発し、米専門誌カレント・バイオロジーに発表した。  西さんらは機能的磁気共鳴断層撮影(fMRI)を使い、人が動画を見ている時の血流の変化などの脳活動を記録。血流の状態と映像との関係をモデル化し、1800万秒(5千時間)の動画を組み合わせて復元するプログラムをつくった。  3人の協力者が映画の予告編を見ているときの脳活動の記録を入力したところ、その予告編によく似た動画ができた。ややぼんやりしているが、人物が映ったときは人物らしきものが現れた。ほかにも砂漠でゾウが歩いているシーンでは、黒い固まりが移動する光景が見えた。再構成された画像は、http://newscenter.berkeley.edu/2011/0

  • asahi.com(朝日新聞社):温度変化で増殖する人工細胞 東大のチームが作製に成功 - サイエンス

    印刷 自ら増殖する「人工細胞」1個の人工細胞=菅原正東大名誉教授提供分裂(5分後)=菅原正東大名誉教授提供さらに増えた(10分後)=菅原正東大名誉教授提供  「自ら増殖する人工細胞」の作製に、菅原正東京大名誉教授らのチームが成功した。使った原料は、簡単な有機化合物。地球に生命が誕生した謎に迫る手がかりになりそうだ。成果は5日の英科学誌ネイチャー・ケミストリー(電子版)に掲載される。  研究チームは、脂肪酸に似た有機化合物を使って、水溶液の中で自然に球状になる器を作製。ここに、DNAやDNA合成酵素などを入れ、液の温度を95度に上げ、65度に下げるという作業を繰り返した。  温度の上げ下げと合成酵素の働きで、DNAの複製ができ、20回繰り返すと約100万倍に増えた。  DNAが増えた段階で膜の材料の有機化合物を加えると、DNAの一部が内壁にくっつき、そこが活性化されて球状に膨れた。膨れた膜は

  • ネアンデルタールと現生人類は交配していた、遺伝子研究で明らかに

    by Pabo76 現在世界中に暮らしている人類はすべてホモ・サピエンス(Homo Sapiens)に分類されますが、約3万年前まではネアンデルタール人(Homo neanderthalensis)も暮らしていました。 Genetic research confirms that non-Africans are part Neanderthal 従来、約25万年前から約3万年前に生きていたネアンデルタール人と、約25万年前に誕生したホモ・サピエンスは、人間とチンパンジーのように似ているが別々の種族であると考えられていました。しかし、2010年に現生人類にはネアンデルタール人類の遺伝子が混じっているという研究成果が発表されており、今回、それを改めて確証づける論文が発表されました。この論文は「Molecular Biology and Evolution(分子生物学と進化)」7月号に掲載され

    ネアンデルタールと現生人類は交配していた、遺伝子研究で明らかに