エーザイと米バイオジェンが共同開発したアルツハイマー病治療薬を米食品医薬品局(FDA)が条件付きで承認したことに抗議し、ハーバード大医科大学院の著名な教授がFDA諮問委員会の委員を辞任した。「アデュカヌマブ」(製品名・アデュヘルム)承認を巡る諮問委員の辞任はこれで3人目となった。 アーロン・ケッセルハイム教授はウッドコックFDA長官代行に宛てた書簡で、諮問委員を辞任する意向を表明。アデュカヌマブ承認は「恐らく米国では近年最悪の医薬品承認となろう」と批判した。 同薬品を巡るエビデンスは一様ではなく、2件の大規模臨床試験では認知機能低下を遅らせる効果について相反する結果が出た。このためケッセルハイム氏を含むFDA諮問委員会は、さらなる研究を経ずに市場に投入することのないようFDAに勧告した。 エーザイとバイオジェンのアルツハイマー治療薬、FDAが承認 (2) 諮問委員会は昨年11月、単一の臨床
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