スナク英首相の顧問らは、しばらく前から総選挙で勝利できる可能性が低いことを認識していた。首相が最悪のシナリオに向かっていることが今週の内部調査で確認されると、顧問らは口には出さないものの敗北を受け入れ、保守党の存続確保に焦点を移した。 事情に詳しい関係者によると、保守党は約2週間後に迫った総選挙の見通しについて独自の分析を実施。結果は、世論調査が現在示唆するようにスターマー党首率いる労働党が議会過半数を最大100議席上回る歴史的勝利を果たすというものだった。この数字について報告を受けた保守党の重要閣僚は、英軍史上最も多くの犠牲者を出した第1次大戦の激戦「ソンムの戦い」に今回の総選挙を例えた。 スナク政権の閣僚の多くがまだ総選挙の計画を知らなかった時に複数の首相側近が選挙日程を予想するギャンブルに興じ、7月4日に賭けていたことも明らかになるなど、保守党内部でも幻滅感が深まる。これは今月初めに