新型コロナ患者の受け入れ病院の医療従事者を調査したところ、ビタミンDの欠乏が顕著にみられたとの結果を、国立成育医療研究センターが発表した。性別・年齢を問わず多くの人で不足していたという。 ビタミンDは、骨代謝で重要な役割を果たしており、カルシウムとともに丈夫な骨をつくるために必要だ。日光に当たることで、ビタミンDの合成は促進されるので、ビタミンDの不足を防ぐため、それを多く含む食品を積極的に摂るとともに、日光を浴びることも大切になる。 コロナ禍で、屋内生活が増えた人が多く、運動不足により骨への刺激が不足し、それにビタミンD不足が加わると、骨が弱くなり骨粗鬆症への影響も懸念される。ビタミンD欠乏は、免疫力を低下させる可能性も指摘されている。 「医療従事者だけでなく、長期間の屋内生活をしている人は、適度な日光浴もしくはビタミンDの補充(食事・サプリメント・薬剤)が必要である可能性があります」と