60歳未満の現役世代の人たちが脳梗塞を発症するリスクには血液型による違いがあり、A型の人で高く、O型の人で低いことが、米国で行われた研究(*1)で明らかになりました。背景には、血液型ごとに異なる血栓(血の塊)形成のしやすさが関与している可能性があります。 早期発症の脳梗塞患者にはA型が多く、O型が少ない 血液型と脳梗塞の関係についてはこれまでにも報告がありましたが、分析対象になった患者の多くが高齢者でした。脳梗塞の危険因子としては、喫煙、飲酒、肥満、血糖値や血中脂質(コレステロールや中性脂肪)量の異常、高血圧などが知られています。こうした危険因子の保有率は若い世代より高齢者の方が高いことから、米Maryland大学などの研究者たちは、「遺伝的な背景が関係する脳梗塞は、若い世代に多く発生しているのではないか」と考えました。そこで、これまでに報告されているゲノム解析データを利用して、60歳未満
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