今回紹介する研究は、アメリカのコロンビア大学などの研究グループがおこなったものです。研究グループが、マウス・サル・ヒトの血中のタウリン濃度を測定したところ、年齢とともに濃度の低下が確認されました。15歳のサルの血中タウリン濃度は、5歳のサルと比べて85%減少していました。また、研究グループがマウスのグループにタウリンを毎日投与したところ、タウリンを追加投与しなかった対照群と比べて、寿命が雌で約12%、雄で約10%延びたという結果が出ました。さらに、タウリンを投与したマウスは、筋持久力や体力の向上などの健康効果があったとのことです。加えて、雌ではうつ病や不安に関連する行動が減少して、免疫系が強化されたという結果になりました。タウリンを含む食品を中年のアカゲザルに与えたところ、タウリンを摂取したサルは体重が減って、骨密度が上がり、肝臓障害の徴候が減少したとのことです。 研究グループは「タウリン