心の病と向き合う心療内科の診療室には落ち着いたリラックスできる雰囲気が大切だが、誰もが心地よく感じるものに木がある。そこで、木質系内装材を使った診療室と、そうでない通常の診療室とでは治療効果に差が出るのかを住友林業が調査した。その結果、木の香りが治療効果を高めることがわかった。 住友林業は、脳機能解析サービスなどを展開するスタートアップBrainEnergy、東京慈恵会医科大学と共同で、「木の心理療法室」の、うつ病患者の心理療法における補助的な効果の有無を研究しているが、臨床試験により、木質化した環境での木の香りが患者の好印象につながり、「うつ病の治療を導入・継続していく上での後押しとして有効であることが示唆」されたという。 臨床試験では、うつ病性障害患者20人を10人ずつ2つのグループに分けて、木質化した心理療法室と、通常の心理療法室とで16週にわたり認知行動療法を受けさせた。効果の検証
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