2023年、東京慈恵会医科大学は「98パーセントの日本人がビタミンD不足に該当」と発表したとおり、日本人は慢性的なビタミンD不足と言われている。骨を強くして、免疫力を高め、心の健康も保ってくれるビタミンDは、紫外線を浴びることで体内で生成される。梅雨の時期に心身の不調を訴える人が多いのも、日にあたる機会が減るためだと思われる。さらに近年では、ビタミンD不足に拍車をかける問題が浮上している。日やけ止めだ。 化学メーカー日本ゼオンが、20歳から69歳の男女993人を対象に紫外線対策と健康状態に関する調査を行ったところ、梅雨の時期に体調不良を感じる人は54パーセントにのぼった。症状でもっとも多いのが、「やる気の低下」と「気分の落ち込み」で、その他、頭が重い、だるい、疲れやすいなどと続いている。 ビタミンDに詳しい日本機能性医学研究所所長の斎藤糧三医師は、近年、感染症の罹患や骨折が増えていると指摘
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