先日、ロコンドのオペレーションセンター見学に埼玉県の新三郷に行ったんだけど、駅の改札をでて街を一目見た瞬間、感動して一瞬立ち止まってしまいました。 ロコンドとの約束がなくても、そのまま半日、新三郷で遊んで帰ってもいいかも、と思えたくらいです。 あちこちの写真をとりながら、途中で吹き出してしまいました。 「なんなんだ、これは・・」と。本当おもしろかった。 何がおもしろかったかというと、その埼玉県の街は、そのまんまアメリカの郊外の街だったからです。 JRの駅があることを除き、ほぼそのまんま。こういう街をあたしはたくさん見てきた。 だから「こんなとこにアメリカの田舎町ができてるんだ!」って驚いたのでした。 まずは左手にでっかくイケアがあります。 そして右側に巨大なショッピングモール モールにはお約束のボーリング場付き その向こうにはコストコ まんまでしょ。コストコの駐車場なんて、カートに山ほどの
【改訂版】福島原発安定冷却案 2011年5月31日 環境サイエンス・テクノロジー コメント: トラックバック (0) フィード環境サイエンス・テクノロジー 以下は4月に書いた「福島第一原子力発電所安定冷却への提案」の増補改訂版である。福島第一原発に隣接する港を利用して、短期間に巨大な汚染水プールを構築し、循環冷却を実現すると共に、使用済み燃料プールからの放出は特殊シートによるバリアによって食い止めようという提案である。 もう少し早くまとめたかったのだが、IT業界に身を置くだけでなく、有機農業を営む身でもあるので、農繁期とぶつかり遅れてしまった。また政府/東京電力に限らず、原発事故への対策案を募集している団体向けにまとめた提案なので、ここに掲載するのに適した文体ではないかもしれない。 しかし改訂が遅れている間に、東電は1号機格納容器に注水することで圧力容器を水没させようとし、前回予想していた
半藤一利氏の『昭和史』を読みました。 昭和史 1926-1945 (平凡社ライブラリー) | 半藤 一利 |本 | 通販 | Amazon → 昭和史 1926-1945 キンドル版 → 昭和史 1926-1945 楽天ブックス 半藤氏は、『週刊文春』や『文藝春秋』の編集長をつとめ、その後は作家となって、昭和史に関する様々な本を書かれています。 この本のあとがきに「昭和の語り部」とあるように、半藤氏が生徒に語りかけつつ、授業をする感じで書かれていてとても読みやすい本となっています。 「日本政府はこんなアホなことをしていたのだ」的なカジュアルな文章なんだよね。 また、「時系列に語る」という歴史の勉強には最も適切な方法論でまとめられていて、何がおきていたのかよくわかります。 深い内容なのでひとつのエントリで感想を書くのは難しいのですが、とりあえず印象に残った点について書いておきます。 ★★★
私は 2005年に「なぜアフリカは発展しないのか?」というエントリを書いています。 「アジアも南米もそれなりに発展してるのに、なんでアフリカだけ戦後 60年ずっと暗黒大陸なわけ?」と長く疑問だったのですが、下記二冊の本を読み、ようやく少し理解が進みました。 で、「だったらこーすればいいんじゃない?」という案も浮かんだのですが、ちきりん仮説が実行される可能性はほぼゼロなので、アフリカは今後もずうっと発展しないかもしれません。 私が理解できなかったのは、 ・なぜ、アフリカにおける国際援助はここまで実を結ばないのか。 ・最大産業である“国際援助(ODA)獲得産業”を超える他の産業が生まれないのはなぜか。 ・なぜアフリカには「長期的な国家建設を私利私欲に優先するリーダー」がでてこないのか? などでした。 食料を配布すればその分だけ一部の人の寿命は延びるのかもしれない。 けど、「自律的に生産・生存の
先日の「原発の名前は変えたらどうだろ?」というエントリへの感想として、福島市にお住まいの20代の方からメールを頂きました。 とても誠実ないい文章だなあと思ったことと、「現状を知って頂けたら幸いです。」と書かれていたので、私だけでなく多くの方に読んでいただければと思い、ご本人の許可を得て下記に転載させて頂くこととなりました。 文中にでてくるお名前は本名のままではありませんが、それも含め転載許可を頂いています。また、これは一個人の方のご意見であり、「福島市住民の代表的な意見」「大半の方の意見」ではないことをあらかじめご理解下さい。 転載は全文で、修正はありません。ただし改行等書式は私がはてなで読みやすいよう整えています。 「言葉の力」が実感できるすばらしいメールを頂いたことと、掲載許可をいただけたことの両方に感謝しています。 そんじゃーね。 ★★★ ちきりんさんはじめまして。 ちきりんさんのブ
1週間前から福島第一原発の建屋内に遠隔操作ロボットが入り、写真を撮ったり放射能レベルをチェックしています。素人目で見ても、これらのロボットにより極めて貴重な情報が得られているとわかります。事故から1ヶ月、人が入ることができない建屋内の様子が初めてわかったのですから。 それにしても震災・原発事故から1ヶ月以上たってようやくのロボット投入。なぜこんなに時間がかかったのでしょう? 理由は、日本が高放射能下にある原発サイトでの使用を想定したロボットをもっていなかったからです。だからアメリカから借りました。でも、借りることさえ「想定外」だったから、日米の無線周波数の違いのためすぐには使えなかったんです。それでこんなに時間がかかったんです。 「日本はロボット技術では世界で一番だ!」とか言ってませんでしたっけ? そうです。日本のロボットは、二足歩行したり、ダンスしたり、握手したり、という点で世界一です。
正気を疑う文科省の学校線量基準 2011年4月20日 環境社会 コメント: トラックバック (0) フィード環境社会 最初に、見出しに強い言葉を使ったことをお詫びしておきたいが、もっと強い表現をしたいというのが本心であることも申し添えておきたい。 文部科学省、原子力災害対策本部、原子力安全委員会は、4月19日に「福島県内の学校等の校舎・校庭等の利用判断における暫定的考え方について」を発表した。その内容は「校庭・園庭で3.8μSv/時間未満の空間線量率が測定された学校等については、校舎・校庭等を平常どおり利用をして差し支えない」というものだ。 放射線管理区域の6倍で「平常どおり」 この3.8μSv/時という基準線量を見て目を疑った。放射線管理区域に設定しなければならない、信じ難く高い線量だったからだ。放射線障害防止のための放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律等は文科省が所管して
福島第一原子力発電所安定冷却への提案(3) 2011年4月22日 環境サイエンス・テクノロジー コメント: トラックバック (0) フィード環境サイエンス・テクノロジー (2)「具体的な提案」へ戻る 外部巨大圧力抑制プール構築案の個別の問題を検討した結果をまとめた。各ポイントを整理するごとに追加する。 ○この提案の問題点 最大の問題点は、取水口を塞いでしまうため、既存の冷却系の回復をあきらめる点だ。しかし既存の冷却系は主要機器が汚染水に水没している状況だ。汚染水を除くことが困難であるだけでなく、汚染水が除去出来たとしても水没していた機器類が動く保証は無い。残留熱は発電時の1%もないので、除熱には大容量の冷却能力は必要ない。大量の汚染水と闘って時間を失うより、より簡単な方法で冷却能力を再構築する方が有利と判断した。 ○海水を冷却に使うべきか 取水路開渠には海水が入っている。これをそのまま冷却
前の記事 「アップル社の無視で60万ドルの損」:iPhoneアプリ開発 凶暴化する都市気象:竜巻がアトランタを襲った理由 2009年3月23日 Brandon Keim Photo credit: NOAA 画像は、竜巻の通過経路。移動距離は6マイル(約9.7km)、幅は約200ヤード(180m)。色は竜巻の強度を示す。単位は改良藤田スケール(EF)で、オレンジはEF2、黄色はEF1、緑はEF0。画像はWikimedia Commonsより。サイトトップの画像も同様 2008年3月、ジョージア州アトランタの街は予想外の竜巻に見舞われ、2億5000万ドル相当の被害を受けた。しかし、これは一度きりの自然の気まぐれではないかもしれない。近年の土地利用方法と気候変動の問題が絡み合って、人為的な要因による異常気象の危険性が指摘されているのだ。 気象学の専門家たちが、衛星からの最新データを使い、この竜
前の記事 「ブタの脳」を吸い込んだ労働者たちに謎の神経疾患 スペースシャトルは窓を92回交換:宇宙ゴミの威力 次の記事 紫外線に当てると自己修復する新塗料 2009年3月17日 Michael Wall 数年後には、車のバンパーの引っかき傷を取り除くためには、日の当たるところに停めておきさえすれば良くなるかもしれない。紫外線光を浴びると自己修復するポリウレタン塗料が開発されたのだ。 研究の共著者の1人である、南ミシシッピ大学のMarek Urban教授(化学)は次のように語る。「この新素材にはさまざまな実用的な使い道がある。引っかき傷のできそうなものは何でも――電子部品とか、航空機とか、自動車とか、思い付く限りのものは何でも――、この塗料でコーティングすれば良い」 自己修復塗料によって、さまざまな製品の維持と補修が最低限で済むようになり、消費者は費用を節約できるし、廃棄物の削減にもつながる
前の記事 「Twitterの鳥」画像は600円:クラウドソーシングはデザイナーの敵? 「黄鉄鉱利用、高効率な薄膜太陽電池」が全身を覆う電気自動車 2009年3月16日 Keith Barry 写真はAutoblog.nl スウェーデンにあるスーパーカー・メーカーKoenigsegg Automotive社は、『ジュネーブ・モーターショー』でソーラー電気自動車のコンセプト・カー『Quant』を披露した。同社によれば、量産モデルでは、20分足らずの充電時間で約483キロメートルの航続距離を実現するという。 このとてつもない高性能の秘密は、黄鉄鉱だ。 黄鉄鉱(その色調で黄金に間違われることがあり、「愚者の黄金」とも呼ばれる)は驚異的な光起電性を持つが、この性質が商業利用可能なソーラー技術として開発されるようになったのはごく最近のことだ。 黄鉄鉱の研究で業界をリードするのはNLV Solar社とい
前の記事 飛行機の「ブラックボックス」:現状と未来 バトルチップ:米軍が開発する次世代マイクロマシン 2009年3月10日 David Hambling Image: Micro Cryogenic Cooler/Darpa/サイトトップの写真はWikipedia Commonsより 米国防総省の主要な研究部門である国防高等研究計画庁(DARPA)は、低温冷却器、真空ポンプ、レーダー、赤外線ビデオカメラなどあらゆる機器をチップ程度の大きさまで小型化する研究に取り組んでいる。うまくいけば、米軍向けにはまったく新しい種類の兵器やレーダー、そしてわれわれ一般人には新しいガジェットが手に入る可能性がある。 私は3月5日(米国時間)付けの『Guardian』紙で、あらゆる機器をマイクロチップほどのサイズに小型化するDARPAの驚くべきプログラムの一部について紹介した。このプログラムの最終目標は、「低
前の記事 硫化水素がバイアグラに代わる新薬に? 利己主義と裏切りが支配する世界に「協力」が生まれる条件は:シミュレーション実験 2009年3月 4日 Brandon Keim この絶望的な時代に、科学が一筋の希望の光を届けてくれた――自分本位にふるまう者が得をする世界でも、助け合いは生まれ、そして広まるというのだ。 たとえそれがコンピューター・シミュレーションの世界でも、明るいニュースなら何だって大歓迎だ。 「利己主義と裏切りが支配するノイズ[一部の行動にわざと誤解を生じさせる要素]に満ちた世界で、突如として協調行動が発現し、優勢になることを確認した」。スイス連邦工科大学の社会学者、Dirk Helbing氏とWenjian Yu氏は、2月23日(米国時間)に『米国科学アカデミー紀要』に発表した論文でこのように述べている。 Helbing氏は、サッカー場のファンから交通渋滞までを対象に、群
軍事向けに開発された単眼式ヘッドマウントディスプレイを日本国内販売 米Vuzix 2009年2月25日 宇高 舞美/Infostand パーソナルディスプレイ機器製造の米Vuzix社は2月24日、PCの画像を表示する単眼式ヘッドマウントディスプレイ(HMD)『TAC-EYE LT(タック・アイ・エルティー)』を日本で発売すると発表した。単3電池2本で最大5時間の連続使用が可能という。価格はオープン。 軍事向けに開発されたディスプレイで、軽装備の戦闘員を念頭に置いた設計という。片方の目でディスプレイの画像を見ながら、もう一方の目の周囲の様子を確認。遠く離れた場所と現場の状況を同時に把握できる。ウェアラブル・コンピューター、ノートパソコン、車載コンピューター・システムなどの表示に向くという。 用途としては、講演会などでのプレゼンテーションやイベントの進行状況把握、後方カメラと組み合わせて警備員
前の記事 世界初、皮膚細胞から培養された「鼓動する心臓組織」(動画) 「現代の戦争」最前線は人類学者:米軍のHTSプログラムとその実態 次の記事 米国でもファンのいる『宇宙戦艦ヤマト』:LEGOで再現 2009年2月17日 Ken Denmead 筆者は、テレビで『宇宙戦艦ヤマト』(米国タイトル『Star Blazers』)を観たことを覚えている。 それは1970年代のことで、学校から帰るとローカル番組『Captain Cosmic』でやっていたのだ。この番組ではコマーシャル休憩の前後に、SFキャラクターに扮したホストのBob Wilkins氏が、クールなアニメをいろいろと紹介していた。 『宇宙戦艦ヤマト』でいちばん覚えているのは、ほぼ毎回、波動砲を撃って終わっていたことだ。波動砲(Wave Motion Gun)とは艦首から巨大エネルギーを放つ兵器だが、『スター・ウォーズ』シリーズの宇宙
親子3人乗りの安全のために 2009年2月 6日 (これまでの 松浦晋也の「モビリティ・ビジョン」はこちら) 前回、リカンベントの話を書いたが、おそらくはよく理解出来なかった人が多かったのではないかと思う。当連載の読者で、実際にリカンベントに乗ったことがある人はわずかだろう。そもそもリカンベントを見たこともない人も多いのではないだろうか。自分の経験がないことを、いくら説明されてもあまりピンと来ないものだ。「なんか松浦がリカンベントとかいう乗り物についてやたらと熱心に書いているけれど、なんだよそりゃ。読んでも良く分からねえ」というのが前回に対する大方の感想だろう。 だが、私はそうも言ってはおられないのではないかと思っている。その理由は、母子3人乗り自転車の安全性確保という問題が存在するからだ。 かなり派手に報道されたから覚えている人も多いだろう。昨年、自転車が関係する交通事故の増加に対応して
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