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ブックマーク / throwball.hatenadiary.org (13)

  • 「海街diary」 - みからなとろグつ

    三姉妹がお父さんの後の一人娘さんを引き取ります。だから四姉妹の話ですね。 原作は読んでいません。 とにかく「女優さんってスゲーな…… !」と衝撃を受けました。だってさ、この映画、綾瀬はるかさんと長澤まさみさんと夏帆さんの3名が、血の繋がった姉妹役としてキャスティングされているのですが、ワタクシ、これまで「この3人似てるなあ」なんて思ったこと一度もないのにも関わらず、映画の中ではホンットに姉妹感があるわけです。つかさ、率直に似てるわけ。「ベースは同じでより派手かどうかってだけの違いなんだなあ」とか「うわあ笑った顔そっくりだなあ」とかなりまくり。あと長女と次女の乳のデカさよ!!ってこれ、元々似ているというかお互い寄せていってるわけでしょう?スゲーすよねホント。そこに加えて、彼女らの母親役である大竹しのぶさんが絡んでくるとまた似方の深みが増したりするからヤバくって。「次女と三女のこういうところ

    「海街diary」 - みからなとろグつ
  • 「マン・オブ・スティール」 - みからなとろグつ

    全く期待せずに観に行ったのですが、これが存外面白くって。 - 諸々いきなりの展開で申し訳ありませんが―― バットマンの世界を現実社会に即した形でリアルかつシリアスに描いてみせた「ダークナイト」というシリーズがあるじゃないですか。その「ダークナイト」をです、「オバQその後」を劇画調で描いてみせた「劇オバ」的作品だと仮定してみましょう。そうした場合、「マン・オブ・スティール」はどういったものになるかっつーと、オリジナルのオバQのプロットをそのまんま使って、でも絵柄だけは劇画タッチで描き直した作品ってカンジになると思うのです。わかりますでしょうか、このニュアンス。ようするに、「ダークナイト」は、アメコミヒーローを現代に蘇らせるにあたって、もっともらしいプロットを用意して、絵柄とプロットの擦り合わせを行ったわけですが、「マン・オブ・スティール」は「Qちゃんが犬に追いかけられてひと騒動」や「Qちゃん

    「マン・オブ・スティール」 - みからなとろグつ
  • 「風立ちぬ」 - みからなとろグつ

    【ここんとこ続いてますが例によって予告の感想から】 一番はじめにみた「風立ちぬ」の予告は、カット数が極端に少なかった為、『あれ?この映画、もしかしてまだ全然できてないんじゃね?結局間に合わんくて、後半は絵コンテそのまんま出してくんじゃね?』なんて思っちゃって、ちょーニヤニヤしながらこれは絶対観たいなあと思ったのでした。だって、そういう事故的な作品も面白いじゃん。なんですが、その後にみた4分バージョンは、一転、超絶に素晴らしくって『邪悪なこと考えちゃってすみません……!』と猛省、前向きな気持ちでこれは観ないと!と思ったのでした。ホントあの予告は素晴らしかった。関東大震災を経て大戦へと突入していく日。美しい自然の風景と火の海に包まれる街。宙を舞う零戦と紙ひこうき。それらを見事にまとめ上げる荒井由実の「ひこうき雲」。宮崎駿監督は、震災を経て右傾化、というか白痴化する現代日と真っ向から対峙する

    「風立ちぬ」 - みからなとろグつ
  • 「横道世之介」と今はもう付き合いの無い人たちの話 - みからなとろグつ

    1987年、大学入学とともに長崎から上京してきた横道世之介君のお話です。そして、彼と出会った人々のお話です。そして、彼彼女らの現在の姿のお話です。 結論から書きますと、「横道世之介」、超絶に面白かったです。観る前、とあるラジオ番組にて、この映画を観られたパーソナリティの方が「和製フォレスト・ガンプ的というかなんというか」なる感想を述べられているのを耳にしたのですが、 フタを開けてみますといやいやいやいや、確かに世之介は少し世間ずれしているところはありますが、フツーに悩むし、フツーにズルいし、フツーにセックスしたがるし、あ、確かにイイ奴すぎる感はあるけど、でも、ギリ実在感保つレベルのイイ奴ってカンジで、ファンタジックな存在に陥らない絶妙なキャラクター設定で驚きました。 そんな世之介と接触する人々がタイトに絞られてるのも絶妙でして――それは意図的なものか否かはわかりませんが――結果的に「世之介

    「横道世之介」と今はもう付き合いの無い人たちの話 - みからなとろグつ
  • 「キャビン」とその予告について - みからなとろグつ

    具体的な内容に関してはあんまし触れていないのですが、構造的な部分に関しては言及しておりますのでご注意下さい。 ――さっそくですが、「キャビン」の予告問題です。はたして、この作品の予告は篇の魅力を削ぐような出来なのでしょうか。その辺りについて少し考察してみたいと思います―― まず最初に―― ワタクシ、「キャビン」に関しては――多くの方々同様――事前に「予告のネタバレっぷりがハンパない」という情報を耳にしまして、その段階でキリリと身構え、とりあえず、予告及びその他諸々の情報は完全シャットアウトした状態で篇鑑賞に臨んだ次第でした。そして、見終わった後、『はたしてどこをどれだけみせてたんだろう』と気になり、そこで初めて予告をチェックしてみた――という次第でした。ちなみに、『篇のこの内容から鑑みるに、もしかしたら日版の予告とアメリカ版の予告って結構内容違うんじゃないかなあ?』とも思いまし

    「キャビン」とその予告について - みからなとろグつ
  • 至極のヤクザ漫才 ―「アウトレイジ ビヨンド」― - みからなとろグつ

    おやおや。公園でチンピラが二人なにか言い合いしてますよ。 ちょっと様子をみてみましょう。 - 「おめー、アウトレイジの感想文描いたのかよ、バカヤロー。イイ加減提出しねーと、殿、マジ切れるぜ、マジ指詰めだぜ、バカヤロー」 「兄貴、それがまだなんスよ」 「じゃあとりあえず、俺が一旦傍聴してやるよ、バカヤロー。おめーがしょーもねー感想書くと俺まで管理不行届きで怒られるしな、バカヤロー」 「サーセン、兄貴。迷惑かけるっス。でも、いざとなったら指ぐらいカッターでズバッと切ってやるっス」 「何言ってんだよ、おめーの指は紙かよ、バカヤロー。とりあえず、観てどうだったんだよ、大まかでいいから言ってみろよ、バカヤロー」 「あー。アレっスね。吹き替えだったから見易かったっスね」 「アウトレイジつって、タイトルは英語だけど外国の映画じゃねえよ、バカヤロー」 「あー。そうなんスか。道理で皆日人みたいな顔してるな

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  • 青春ミラー ―「桐島、部活やめるってよ」― - みからなとろグつ

    ワタクシには「理想とする青春映画像」というものがありまして、それはどのようなものかといいますと、例えば「さらば青春の光」などが理想的青春映画像だったりします。ちなみに「さらば青春の光」、世間一般的な解釈では――モッズカルチャーに絶望した主人公が、バイクとともに崖から飛び降りて自死を遂げる――って捉えられてると思いますが、それとは別の解釈がありまして、ワタクシはその「別解釈」に基づいて「さら青」のことが好きだったりしますので、それがいかなるものかを少し書いておきたいと思います。その解釈とは、日最強のモッズバンド、コレクターズのリーダー、加藤ひさし氏によるものです。加藤氏はこのように語っておられます。 『「さら青」はエンディングとオープニングが繋がっていて、そこがすげーイイんだよ』と―― つまり、エンディングで崖から落ちたのはモッズカルチャーの象徴であるベスパだけであり、ジミーは身投げしてい

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  • もっともヤングアダルトなのは誰? ―「ヤング≒アダルト」― - みからなとろグつ

    同監督作品「マイレージ、マイライフ」がスゲー良かったので、期待値相当高めで観てきました。個人的には「マイレージ〜」は2010年ベストに入れる級で良かったのです。なのですが。じつは「マイレージ〜」って「どこが良かったの?」と問われると即答することが出来ず、しばらく考えてその答えを導き出した類いの作品だったりします。ちなみにその答えというのは――「マイレージ〜」は「ヤッピー版ニューシネマだから良かったのだ!」というものでした。 資主義社会で勝者たることがフツーに良きこととされる世界観――と同時に田舎暮らしが手放しで礼賛されない世界観――の中で生きてきた主人公が「いやいや……でもレイドバックするのもイイよね」と思うものの、もうどうしようもないという物語――つまり、かつてのニューシネマ同様、一度自らが信じた価値感のもとで殉死せざるを得ないカンジがたまらなく良かったのではないか――と思ったのです。

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  • ぼくのかんがえた「どらごん・たつーのおんな」じっちゃんの名にかけて!!編 ―「ドラゴン・タトゥーの女」― - みからなとろグつ

    感想というか妄想というかネタバレというかなんというか。観る予定がある方は読まないほうがイイんですかね。自分でもわからんです。当にわからん。 D県T郡G村。瀬戸内海と日海の中間に位置するその集落は、緯度のわりに降雪量が多く、冬の間には幾度となく陸の孤島と化すことがある。某月某日、金田一少年と美雪は、G村に暮らす番場辺次郎から人探しの依頼を受け、その村に足を踏み入れた。 番場辺次郎。「VVV製薬」元会長。日国内にとどまらず世界にその名を轟かせる大企業の創始者。「VVV製薬」の歴史は番場辺次郎の父がG村で営んでいた薬屋から始まる。しかし、今現在そのことを知る者は少ない―― - 「今回の事件って変な事件だったよな」 「そうね。金田一君が現場にいたのにも関わらず死人でなかったし」 「出てるよ!」 「なんで怒んのよー。ま、そうなのよね。死人でてるよね。ワタシ達の目の前で『被害者が!!』ってのが無

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  • ぼくのかんがえた「どらごん・たつーのおんな」 FRUiTS ストリートスナップ編 ―「ドラゴン・タトゥーの女」― - みからなとろグつ

    感想というか妄想というかネタバレというかなんというか。観る予定がある方は読まないほうがイイんですかね。自分でもわからんです。 - 【「FRUiTS」のスナップ写真に掲載された立浪ルミ子さん(19)の話。背中のドラゴン柄のタトゥーが良く似合う小柄でカワイイ女性でした】 立浪ルミ子の両親は、彼女が幼い頃に離婚した。一人娘のルミ子は父と二人で暮らすことになったのだが、父の転勤があまりに頻繁だったため、彼女は高校入学を機に父の元を離れ、当時一人暮らしをしていた祖父とともに生活することとなった。 ルミ子は生来内向的な性格だった。それに加えての転校続き。彼女は行く先々でいじめに遭うのが常だった。彼女が「FRUiTS」と出会ったのはまさにそんな時だった。 授業が終わり、下校の準備をしていると、同じクラスのバカでデブの山下とその仲間たちが、ルミ子を力ずくで押さえつけ、彼女のおでこにマッキーで黒い楕円を二つ

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  • 放たれた弾丸は、愛 ―「J・エドガー」― - みからなとろグつ

    じつはこの映画、観た直後はあんましハマらなくって、というか、「FBI副長官の老けメイククオリティが絶妙にコントっぽい」ことから生じるおかしみが一番立ってたぐらいで、ぶっちゃけていうと、「昨年読んだエルロイ3部作のほうがとってもエモくて好きかなあ?」ってカンジのテンションでした。そんなわけですから、敢えてワタクシが主張することがあるとするなら、「プライベートのフーヴァーも面白いけど、昼間のフーヴァーはもっとスゴくて面白いですよ!!」ってことぐらいかと思ったんですけど―― 思 っ た ん で す け ど―― 一晩、この映画について色々考えてたら「いやいやこの映画チョー面白いわ!」となったわけです。キモは「リバタリアニズム」。 - 【エルロイ3部作】 まず、ワタクシが「J・エドガー」を観たとき、比較対象としてアタマに浮かんだ作品、それが先に挙げたジェイムズ・エルロイ作「アンダーワールドU.S.A

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    m-ism6021
    m-ism6021 2012/02/07
    >「公」に囚われて苦悶している「私
  • ブラッド・バード監督によるミッション:インポッシブル―「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」― - みからなとろグつ

    ワタクシの中でトム・クルーズさん愛が急上昇したのは「ナイト&デイ」以降だったりします。どんだけ最近やねんという話ですが、まあとにかく「ナイト&デイ」が鮮烈すぎたのです。「マグノリア」や「宇宙戦争」あたりで、ミドリとアカの間をユラユラ揺れ動いてたゲージが「ナイト&デイ」を観たあと、一気にブリンッ!!!と真っ赤に染まり、ゲージが延々振り切れ続けた結果、機械が煙を吹いちゃった――ぐらいの勢いです。 さて「ナイト&デイ」の何が好きかっていうと、そりゃあもう、あの作品が完全にトムさんセルフパロディだからです。いっつも問答無用で正義の側に立っててチョーカッコいいトムさん、と同時に、いっつもあまりにカッコよすぎてちょっと胡散臭いトムさん――そのサマをセルフパロディしてらっしゃる。そして、それが物語の根幹を成している。それってちょっとスゴいくないです??トムさん、そんなことをサラリとやってくれちゃってんで

    ブラッド・バード監督によるミッション:インポッシブル―「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」― - みからなとろグつ
  • 聖書を捨てよ、町に出よう―「スーパー!」― - みからなとろグつ

    ワタクシ、映画版の「キック・アス」に関しては大変憤慨しておりまして、その理由というのは、とりあえず原作を先に読んでいたことによるところが大きいのだと思うのですが、ようするに、原作の「キック・アス」っていうのは「おい!引きこもりのオメーら!オメーらな、ネット上では万能感一杯でいろんなことにイチャモンつけてっけど、オメーら外界に出たらどうなると思ってんだよ!それを今からシュミレーションしてみせてやるよ!」っていう作品なんですよね。んで「所詮オメーらなんて今まで大した努力もしてねーんだからボッコボコにされるのは当然なんだよ!でもな、その果てで見えてきた世界ってあるだろ!!ああん!?わかったかコノ野郎!!」っていう作品なんですよね。なんですけど、映画版の「キック・アス」って、それとは真逆のテイストでして、いわばヲタでいることが悪い意味で了承されてしまう超絶なぬるま湯映画にみえたんですよね。 奥さん

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