1980年に出た『新修宮沢賢治全集』(筑摩書房)の第十二巻には箱全面を覆う帯がついていた。毎月こつこつとこの全集を買っていた頃が個人的な第二次宮沢賢治ブームだった。この帯の裏表紙側には『銀河鉄道の夜』冒頭の原稿の写真が載っていて、賢治さんの手書きの文字に大いに興味をかき立てられた。 まずタイトルが『銀河鉃道の夜』と書かれている。戦前の出版物なら『銀河鐵道の夜』だし、戦後なら『銀河鉄道の夜』となる。俗字の「鉃」は活字にはならない。 原稿全体を見てみたいと思いながらも当時は術もなく、そのまま時がすぎた。 Twitterで、『宮沢賢治「銀河鉄道の夜」原稿のすべて』という本が存在することを知ったのは最近で、にわかに第三次マイブームに突入したわけだ。 影印を舐めるように見ながら、まずは賢治さんが変体仮名を書いていないか確かめた。以前芥川龍之介『河童』の原稿が公開されたとき、「か」や「な」が概ね変体仮
キーンコーンカーンコーン。懐かしい学校のチャイムとともに、その会見は始まった。 KADOKAWA・DWANGOが7月9日に開いた記者会見のテーマは、意外なものだった。「教育事業への新規参入」――。同社は2016年春を目標に、インターネットを活用した通信制高校「ネットの高校」を沖縄県に開設する。すでに今年3月、県に対し「学校設置等に係る計画書」を提出済みだ。 現在は県による審査の最中で、「学費や生徒募集など、詳細についてはまだ話せない」(川上量生社長)という。一方で事業展開のビジョンについては、ITとエンターテインメントを核に、学業とコミュニティ(学園生活・イベント)、キャリア教育を展開していくという方針を示した。 バンタンの子会社化が伏線 エンタメやサブカルチャーのイメージの強いKADOKAWA・DWANGOが教育、それも通信制高校に参入するという今回の発表は、かなり意外感のあるものだ。と
NHKの世論調査によりますと、安倍内閣を「支持する」と答えた人は先月より7ポイント下がって41%で、「支持しない」と答えた人は9ポイント上がって43%でした。第2次安倍内閣の発足以降、初めて「支持しない」という回答が「支持する」を上回りました。
道徳の授業で何をやったのか、他の教科以上に覚えていないし 授業を受けている当時もこの時間が何なのか、よく分からなかったが 猛烈に「この話嫌いだ!」と思ったストーリーがあったのを思い出した。 覚えているキーワードで検索したらすぐ見つかり、「発車オーライ!」というタイトルということが分かった。 スピードを上げた特急バスが、小さな村にある見落としそうなバス停のいくつかを通りすぎたころ、突然前方の座席でなにやらトラブルが起こった。 「なんとか、とうげの手前のホロ町でおろしてもらえんかのう。」 と、車掌さんに声をかけているのは、年配のご老人だった。 こまった表情の車掌さんは言った。 「お客さま、特急バスは決められた所しかお止めできないことになっているんです。 それ以外の所でお止めして、もしもおりられたお客さまに万が一のことがありますとたいへんなことになりますので、規則でお止めすることができないことに
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