スマートシティの実現に当たって、日本では人口の問題も大きく影響してきます。 ご存じのように、日本はこれから人口が減っていきます。となると、これから入居者のいなくなる不動産がたくさん生まれるわけです。 日本の都市計画の未来を考えるとき、この問題は避けては通れません。 そこで登場したのが、「コンパクトシティ」の概念です。 実は高度成長期、1960年代に差しかかるまでの、戦後の日本の都市は、ある種のコンパクトシティでした。郊外の住宅団地は存在していません。車もほとんどの人が持っていません。都市住民は歩いていける範囲で生活し、鉄道やバスなどの公共交通機関を利用して移動していました。 高度経済成長期以降は、人口の増加に伴い、郊外の住宅地開発が急速に進みました。そのピークはしかし、過ぎました。 これからあらゆる日本の都市が人口減少に直面します。 2050年には8000万人台と、1950年代の人口に戻り