松本市安曇の乗鞍高原温泉スキー場が今季、「山岳スキー場」のイメージを打ち出す試みとして、進入禁止だったコース脇やスキー場外の非圧雪斜面の滑走をスキーヤーの自己責任で認める「ローカルルール」を設けた。事故防止のためコース外滑走を禁じている北安曇郡小谷村や白馬村などのスキー場とは異なる対応。運営する市出資の第三セクター乗鞍観光は、「乗鞍には禁止するほど危険な場所はほぼない」としている。 同スキー場は昨季、利用者数がピーク時の6分の1程度に減少。同社の宮下了一常務によると、乗鞍岳山頂部まで登って滑り降りる山スキーの人気が高まっていることから「パウダースノーを楽しめる非圧雪斜面」を魅力の一つに打ち出すことにしたという。 ローカルルールは「スキー場エリア外での遭難・事故で捜索、救助が行われた場合は費用の実費を請求する。エリア外はスキー場の管理外であり、自己の責任で滑走する」「エリア内外を問わず全