2013年01月01日11:29 カテゴリ科学/文化 宇宙はなぜ存在するのか 明けましておめでとうございます。正月らしく、大きなことを考えてみよう。 現代ビジネスで村山斉氏が「宇宙になぜ我々が存在するのか」を論じているが、これは科学的には決着のついていない問題である。おそらく永遠につかないだろう。これは人間原理という神学的な問題で、実験によって証明できないからだ。最近ではホーキングがこれを宇宙全体にわたる経路積分という考え方で説明しようとしているが、これも実験できない。しかし「宇宙全体に通用する一つの法則が存在する」という仮説が近代科学の圧倒的な成功の原因になった。こんな荒唐無稽な仮説を思いつき、それを実験で証明しようと最初に試みたのはガリレオではなく、中世の神学者である。最近の研究によれば、重力の加速度を発見したのは、ドゥンス・スコトゥスの弟子だった。 スコトゥスは、聖霊のはたらきを数量