11日、青山ダイヤモンドホールにおいて、OSDNが主催する「Linux Kernel Conference 2005」が開催された。Linux Kernel技術者の情報交換の場として定着しつつある同カンファレンスだが、5年目となる今年もKernel 2.6の話題を中心に興味深い講演が用意され、多数の来場者で会場は満員となっていた。本稿では当日の講演の中から、NTTコムウェアの野呂昌哉氏による「大規模DBサーバへのLinux適用 〜Kernel 2.6の実力を探る〜」と題した講演の模様をレポートしたい。 現在Linuxのエンタープライズ市場への進出が着々と進んでいるようだが、その適用分野はWebサーバやアプリケーションサーバが中心だ。これらのサーバでは負荷分散による性能確保が行いやすいため、IAサーバによるコストダウンメリットが有利に働く。しかし、DBサーバのようにスケールアウトが難しい分野