BIND 9に異常終了に陥る2件の深刻な脆弱性が含まれていることがわかった。Internet Systems Consortium(ISC)やセキュリティ機関では、アップデートを呼びかけている。 「OPENPGPKEYリソースレコード」の取り扱いに脆弱性「CVE-2015-5986」が見つかったもので、不正なレコードを応答すると異常終了するおそれがある。深刻度は「クリティカル」。 対象は「同9.10.2」「同9.9.7」で、キャッシュDNSサーバ(フルリゾルバ)、権威DNSサーバのいずれも影響を受ける。「OPENPGPKEYリソースレコード」を利用していない場合も影響があり、回避策は存在しない。 また「CVE-2015-5722」は、「DNSKEYリソースレコード」の処理に存在する脆弱性。不正なリクエストを受信すると異常終了するおそれがある。深刻度は「クリティカル」にレーティングされている