第1回で紹介したように、現在、LPWA関連の通信技術が続々と登場している。そんな中、LoRaWANは現在、日本市場において、いち早く導入の動きがある技術だ。 例えばIoT向け通信を手掛けるベンチャーのソラコムは、業務提携した新興事業者のM2Bコミュニケーションズと共同で、7月13日からLoRaWANの実証実験キット「SORACOM LoRaWAN PoCキット」の販売を開始した(写真1)。基地局に相当するLoRaWANゲートウエイを購入者が設置。半径数キロメートルをエリア化し、キットに含まれるLoRaWANモジュールを搭載した子機を使い、LPWAネットワークを自ら試すことができる。ソラコムとM2Bコミュニケーションズは、既に九州通信ネットワーク(QTNet)や沖縄ファミリーマートなどともLoRaWANの実証実験を展開している。