年を追うごとに巧妙で複雑になる企業へのサイバー攻撃。 対抗するには高い専門能力と知識が必要です。 しかし、その防波堤となる人材は大幅に不足しています。 なぜ、私たちを守るべき担い手がこれほど足りないのか。 ネット報道部の松田透記者が取材しました。 国内で“24万人不足” 情報セキュリティー対策を担う国内の人材はおよそ26万5000人。 独立行政法人のIPA=情報処理推進機構が、企業へのアンケート調査などを基に推計しました。 回答した企業の中には、人材が全くいないというところもありました。 これを基に、IPAは、およそ8万人が不足しているとはじき出しました。 これに対し、情報セキュリティーの専門教育を受けている学生の数は、年間およそ1000人。 8万人の不足を補うことができるまで、単純計算で80年かかります。 さらに深刻なのは、国内のセキュリティー人材26万5000人のう