「Microsoft Loves Linux(MicrosoftはLinuxを愛している)」。米MicrosoftのCEO(最高経営責任者)、Satya Nadella氏は、2014年10月に米国サンフランシスコで開催したメディア向けイベントでこう宣言した。2001年にMicrosoftの前CEO、Steve Ballmer氏が「Linux is a Cancer(Linuxは癌)」と発言してその存在を排除しようとしていたころから14年がたった今、LinuxやOSS(オープンソースソフトウエア)は同社のビジネスにとって欠くことのできないピースになっている。 本稿タイトルの「Everyone Loves Linux」は言うまでもなく、Nadella氏の発言をもじってつけたものだ。筆者にとって、Microsoftのトップから発せられたこのフレーズは、とてもインパクトのあるものだった。同社の戦略