先日、邱国洪・駐韓中国大使が韓国の囲碁棋士チョ薫鉉9段を招いて中国大使館で親善対局を行った。アマ3段の実力で2年前に中国外務省内の囲碁大会で準優勝したことがある彼は、いつも韓国の囲碁に感謝の気持ちを持っていると話す。女流棋士の茵乃偉が以前、中国を離れ海外遠征に回ることになった時、歓迎してくれた唯一の国が韓国だったという理由からだ。 そして茵乃偉を通じてチョ9段に関する話をたくさん聞き、機会がなればぜひ一度指導を受けたかったという。だがこの日の置き碁で勝負の意味はなかった。邱大使の布石は、韓国各界の要人とより多く交流して韓国の歓心を買うという公共外交の性格を濃厚に表わしていたためだ。 目についたのは邱大使の棋風だ。チョ9段の評のとおり「速棋」だった。また攻勢的だった。習近平・中国国家主席の話を思い出した。習近平は昨年この時期に北京大学を訪問して学生たちの対局を観戦した。その後ある学生の非常に