2021年7月9日より、アニメ映画「100日間生きたワニ」が公開されている。 本作は、言わずと知れたTwitter発の漫画「100日後に死ぬワニ」を原作とするアニメ映画化作品だ。正直に言って、筆者は発表時に「この原作を映画化するってどういうこと?」「流行ったからって短絡的に映画化して成功するわけないじゃん」と、企画自体を疑問に思っていた。 【動画】「100日間生きたワニ」予告編 だが、実際に映画本編を見て、その考えはガラリと変わった。内容に素直に感心した上、コロナ禍でこそ響くメッセージに冗談抜きに落涙し、「『カメラを止めるな!』(2017)の上田慎一郎監督またがやってくれた!」と褒めたたえるしかなかったのである。しかも、原作の炎上騒動に失望した人こそ「納得」できる理由も、本作にはあったのだ。大方の予想を裏切る傑作に仕上がった理由を、たっぷりと記していこう。 ネタバレ皆無でお伝えできる魅力は