さて、出発時刻がやってきた。ホームに発車チャイムが流れ、列車は静かに動き出す。東京駅では、2003年まで使われていた「のぞみ」の初代車内チャイムが発車チャイムとして使われている。 丸の内の赤レンガ駅舎と、東京中央郵便局kitteなどを見ながら、列車はゆっくり東京駅を離れる。山手線や京浜東北線と並走し、東京国際フォーラムが見えてくると、すぐに有楽町駅だ。左に東京交通会館、そして有楽町イトシアのある駅前広場。マルイ3階のミラーガラスには、自分が乗車している新幹線の車体がきれいに映る。 何気ない都心の風景だが、こんな所にも東海道新幹線をめぐる建設の苦労が詰まっている。 新幹線のために「削った」建物 当時ここには戦後の闇市をルーツとする飲食店街があり、東京都が新幹線の建設に合わせて都市計画を進めていた。 ところが都と住民の話し合いは遅々として進まず、開業2年前の1962年になっても用地確保の目処す
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