今回は、カルト系ホラー漫画家の神田森莉(かんだ・もり)さんを取材した。1989年、25歳のとき、『ラヴィアン』(笠倉出版)でデビューした。1990年代には、少女ホラー漫画のブームに乗り、『怪奇カエル姫』『37564(みなごろし)学園』『少女同盟』(共にぶんか社)などの単行本を次々と発表した。 その後も、15年間ほど、カルト系ホラーの作品を描き続ける。40歳を過ぎたころから仕事が減り、現在は描く場がほとんどない。だが、新たな仕事を見つけ、その分野でブレイクしつつある。 神田さんにとっての「使えない上司、使えない部下」とは…。 暗黙の了解を心得ていて、その枠の中で勝負する 今、53歳。若いつもりだけど、漫画家としては引退に近い。この数年、描きおろしは1年で1作くらいのペースかな。それで得るのは、わずかな収入だから。 10年ほど前から、俺のウェブサイト「ハムスター商事」やブログを使い、描いてきた