先日、“音の職人”のライヴを立て続けに観て、やっぱりライヴの醍醐味は豪快かつ繊細な“生音”の良さだなと再確認した。ライヴビジネスが盛り上がりをみせている中、色々なライヴが日々繰り広げられ、それぞれのライヴにそれぞれの楽しみ方があるわけだが、やはりアーティストと凄腕ミュージシャン達が一体となって放つ音の素晴らしさは格別だ。グルーヴという名の“ノリ”を心と体で感じ、それが感動に変わっていく。“音楽は音を楽しむこと”、とよく言われている。確かにそうだが、音楽の“楽”は元々は“楽器”という意味もある。楽器を自在に操り、素晴らしい音を作り出すミュージシャン達の才能とエネルギー、それをまとめるアーティスト。そこから生まれる一体感ある音が客席へ放たれ、誰もがその音に心躍る瞬間が、会場全体の一体感となり、深い感動をもたらす。至極当たり前のことを書いているが、なかなかそういう感動は体験できない。でも、7月2