この夏、プレジデントオンラインの読者にお勧めしたいビジネス書として5冊を選びました。普段なかなか読めないような骨太なものを3冊、仕事のやり方を見直すきっかけを与えてくれるものが2冊です。 USJの業績を急回復させたマーケティング理論 左から、『確率思考の戦略論』(KADOKAWA/角川書店)、『ビッグ・ピボット』(英治出版)、『ハーバード・ビジネス・スクールの投資の授業』(CCCメディアハウス) 最初にご紹介するのは『確率思考の戦略論 USJでも実証された数学マーケティングの力』(森岡毅、今西聖貴著/角川書店)です。著者の森岡氏は、経営難に喘いでいたユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の業績をV字回復させた立役者。元P&Gの北米本社でマネジャーをされていたエリート中のエリートで、数学的な確率論を基にしたマーケティングの基本が書かれています。本の後ろには一見難解と思われる数式がズラリと