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ブックマーク / readingmonkey.blog.fc2.com (5)

  • 書きなぐれ、そのあとレヴィ=ストロースのように推敲しよう/書き物をしていて煮詰まっている人へ

    書き物をしていて煮詰まっているという人には、いつもする話があるから、今日はそれを紹介しよう。 レヴィ=ストロースはこんな風に書く。 「私のなかには画家と細工師がおり、たがいに仕事を引き継ぐのです。 カンバスに向うまえにデッサンをする画家のように最初の段階では、まず書物全体の草稿をざっと書くことからはじめます。 そのさい自分に課する唯一の規律は決して中断しないことです。 同じことを繰り返したり、中途半端な文章があったり、なんの意味もない文章がまじっていたりしてもかまいません。 大事なのはただひとつ、とにかくひとつの原稿を産み出すこと。 もしかしたらそれは化物のようなものかもしれませんが、とにかく終わりまで書かれていることが大切なのです。 そうしておいてはじめて私は執筆にとりかかることができます。そしてそれは一種の細工に近い作業なのです。 事実、問題は不出来な文章をきちんと書き直すことではなく

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  • 10秒で覚えられて計算がバツグンに速くなる方法 読書猿Classic: between / beyond readers

    ■補数って? 10、100,1000……から、ある数を引いた残りの数のことを(基数の)補数というが、今回の主役は、 それよりも1少ない、いわゆる減基数の補数(注)である。 10進数だと、ぶっちゃけ足して(各桁が)9になる数(の組)だ。 具体例を出すと「9-1=8」だから、8は1の補数である。いうまでもないが、1は8の補数である。 ■まずは「おつり算」 日常生活で最も多い計算は「おつりを計算すること」だろう。 これは補数を使った計算の第一歩にちょうどいい。 速算に 10000-3452=? を計算することは、3452の基数の補数をもとめることだけれど、 まず減基数の補数を求めちゃえばいい。そしてこれは次の方法で反射的にできる。 減基数の補数は基数の補数よりも1だけ少ないということを心に留めておくと、 次の表を覚えておく(というより反射的に出るようにしておく)だけで、 「繰り下がり」なんかに希

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  • 30分で108のアイデアを生む/後処理をにらんだブレイン・ライティングの工夫その他

    時々忘れてしまいそうになるが、アイデアは生ではえない。 つまり、「そのままでは使えない」のがデフォルトである。 時々、宝石のようなアイデアにめぐり合うこともあるが、そんな僥倖は待つものではない。 宝石にしても、磨いてカットすること、評価しディスプレイすることが必要になる。 料理を例にとろう。 サバ、サンマ、ハマチと「青身の魚」ばかりあつめても、献立が立たない。 アイデアは材だ。 現実のものとするには、何か違う種類のものと組み合わせて、加工することが当然、予定に入ってなくてはいけない。 小量のアイデアを後生大事に抱えていることは愚かしい。 時に愚かであることが必要だとしてもだ。 湯水のごとくアイデアを扱おう。そのためには、まずは数がなければ始まらない。 アイデアを無理やりひねり出す方法はいろいろあるが、話ベタな日人(へたな癖にやたらと話したがる輩を含む)には、ブレイン・ライティングが向

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  • ゼロからはじめて2週間で完成する卒業論文の書き方

    Q1.ゼロからはじめて2週間で卒論は書けますか? A1.ムリです。 B1.「ゼロ」のレベルによります。そこそこの読書力と文章力があるなら、不可能ではありません。 C1.卒論に要求されるレベルによりますが、規定枚数を超えてて、指定された言語で書いてあって、タイトルと副題と章立てがしてあって、巻末にいくらかの参考文献さえあれば大丈夫というところなら、2週間もあれば楽勝です。 Q2.では以後はCさんだけにお尋ねします。どういうやり方ですか? C2.文献をたくさん読もうという考えをまず捨てます。 そしてテーマに関連する新しめの文献を1つだけ選びます(たとえばヴァレリーなら、手に入りやすさからいうと、清水徹『ヴァレリーの肖像』筑摩書房 2004あたりでしょう)。 さらに、テーマを絞るのですが、その文献が主張していることをざっとみて、そのうちから、ただひとつだけを選び抜きます(自分で、短い文章にその主

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  • 慶応2年から平成27年までのベストセラーをリストにしてみた 読書猿Classic: between / beyond readers

    我々の時間についての遠近感は、時としてとんでもなく歪むが、それに気付く機会があまりない。 だから、何か一つの事項について年表をつくると、背筋が伸びるかのように、縮んでいた時間感覚を修正できる。 自分の経験だと、自分が生まれる前の、近現代あたりが、かなりアバウトにいっしょくたにされていることが多い。サルトルの『嘔吐』がベストセラーになるのはもっとずっと後のように思っていたが、実際は1946年である。 これは周りに質問してみるといい。世代によっては「70年代あたり」に「サルトルがブームだった」となってたりするので、自分と違う世代の人と質問し合うとおもしろい。 ベストセラーの悪口をいうにしても、ファクトを整理しといた方がいいと思って作った私物くさいリストであるが、いろいろツッコミどころや「発見」のしどころがあると思うので公開してみる。 現在に近づくほど、これまた私見だが、ベストセラーとして並ぶ

    慶応2年から平成27年までのベストセラーをリストにしてみた 読書猿Classic: between / beyond readers
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