「バーチャルユーチューバー」をご存じだろうか。動画投稿サイト「ユーチューブ」で、ゲームを紹介し、人気曲を歌い、時に交流するアニメのような架空のキャラクターだ。若い女性をモデルにしたものを中心に現在、約6千体も登場、トップ級はファンが200万人を超える人気ぶり。背景には対人関係に「安心感」を求める現代世相の一端があるようだ。 1月中旬、福岡市のビルの一室。昨年夏にデビューしたバーチャルユーチューバー「舞鶴よかと」が動画を撮影していた。 声を担当する女性が緑色のタイツで上半身を覆い、カメラの前でうどんを食べる。顔の前面を覆う緑色の布にうどんが吸い込まれていく。これを現実の人の動きをアニメに活用する「モーションキャプチャー」の技術で「よかと」が食べたように編集、こうした映像を保存して週1回以上、ユーチューブに掲載している。 女性の服や手先を撮影するのはNG。「よかと」はあくまで架空の存在であり、