2017年11月23日(木・祝)に、明治大学で「マンガ文化の保存拠点計画」と名づけたシンポジウムが開催される。マンガとともに、アニメやゲームのアーカイブ活動に力を入れている各界から錚々たるメンバーを招き、この文化の未来が語られる。そこで、本シンポジウムのコーディネーターを務める森川嘉一郎明治大学国際学部准教授に、シンポジウムの意義と聴きどころを聞いた。 マンガをどのように保存し、将来へ伝えていくか マンガが日本を代表する文化のひとつであることは誰もが認めるところだが、世界でマンガ文化の学問研究が進む一方で、その対象であるマンガにまつわる資料を、どのように保存・活用し、将来へと伝えていくか──つまりマンガのアーカイブ化については、多くの問題が横たわっている。 こうした問題について、マンガのアーカイブ化に関わってきた専門家を招き、それぞれの立場から問題点を浮き彫りにしていこうとする試みが、この