ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (977)

  • 誰がラムセス3世を殺したのか? ついに解かれた「3000年の謎」

    ラムセス3世は古代エジプトの最後の偉大なファラオだった。しかし、ラムセス3世は当に自分の妃が企てた陰謀で暗殺されたのかどうか、何世紀にもわたって謎に包まれていた。ラムセス3世のミイラが発見されても、現代の技術が古代のこの未解決事件を解決するまで、謎は深まるばかりだった。(Photograph by Brugsch Pasha, The Royal Mummies, University of Chicago) 陰謀を企むたち。叫び声を上げるミイラ。何世紀にもわたる憶測。紀元前1155年ごろ、古代エジプトのファラオであるラムセス3世を暗殺しようと企てた、いわゆる「後宮の陰謀」にまつわる疑問は3000年以上も続いてきた。後継者争いによる陰謀はまるで現実の『ゲーム・オブ・スローンズ』のようだが、現代の考古学者たちがこの謎を解き明かした方法は探偵番組顔負けだ。 歴史家たちは、この陰謀がラムセス

    誰がラムセス3世を殺したのか? ついに解かれた「3000年の謎」
    machida77
    machida77 2024/09/01
    解かれてない
  • 日本人祖先の「3系統説」、定説の「二重構造モデル」に修正迫る

    「日人の祖先はどこからやってきたのか」。このロマンに満ちた問いに対しては、祖先は縄文人と大陸から渡来した弥生人が混血したとする「二重構造モデル」が長くほぼ定説となっていた。そこに日人のゲノム(全遺伝情報)を解析する技術を駆使した研究が盛んになり、最近の、また近年の研究がその説を修正しつつある。 日人3000人以上のゲノムを解析した結果、日人の祖先は3つの系統に分けられる可能性が高いことが分かったと理化学研究所(理研)などの研究グループが4月に発表した。この研究とは別に金沢大学などの研究グループは遺跡から出土した人骨のゲノム解析から「現代日人は大陸から渡ってきた3つの集団を祖先に持つ」と発表し、「三重構造モデル」を提唱している。 理研グループの「3つの祖先系統」説は「三重構造モデル」と見方が重なり、従来の「二重構造モデル」の修正を迫るものだ。日人の祖先を探究する進化人類学はDNA

    日本人祖先の「3系統説」、定説の「二重構造モデル」に修正迫る
  • 未知の深海 地球最後のフロンティアに挑む

    マッコウクジラは最長で1時間息を止めて、2000メートルを超える深さまで潜水できる。それほどの深海でどのように獲物を捕るのか、オーシャンXの科学者たちは関心を寄せている。(写真:BRIAN SKERRY) 深海には地球上で最も多くの謎に包まれた生命が潜んでいる。その謎を解明するための最新機器を満載した船に乗り込んだ。 6月の暖かな朝、全長87メートルの調査船が、北大西洋に位置するアゾレス諸島を出航した。 陽光を浴びて白く輝く「オーシャンXプローラー号」は、船首にヘリコプターの発着場があり、船尾の近くには2艇の潜水艇を搭載。海面下に沈んだ船体には海底地形のデータを収集する高解像度ソナーがずらりと並ぶ。 この民間の調査船は特殊な任務を帯びている。野生のカグラザメをその生息域で追跡し、データを得ることだ。カグラザメは非常に深い水域に潜んでいるため、その行動は多くの謎に包まれている。2億年前に出現

    未知の深海 地球最後のフロンティアに挑む
    machida77
    machida77 2024/08/30
  • どう復元する? 巨大恐竜

    恐竜の復元を専門とするリサーチ・キャスティング・インターナショナル社(RCI)にて、模型を前に話し合う古生物学者のルイス・キアッペ(右)とペドロ・モチョ。(PHOTOGRAPH BY CRAIG CUTLER) 長年にわたる労力と数億円にのぼる費用をかけて、絶滅した恐竜を博物館の展示物としてよみがえらせるプロジェクトを追った。 化石になるなんて、まったく奇跡のようなものだ。仮に、あなたがディプロドクスという竜脚類の恐竜だとしよう。長く大きな尾を振り回しながら、ジュラ紀の世界で70年ほどの生涯をまっとうし、やがて命を落とす。だが、特殊な環境下で、あなたの骨は地中に埋もれた後、長い時間をかけて石のようになる。骨の周りで山が盛り上がっては削られ、川が現れては消え、骨の上を氷河が大きな音を立てて流れるようなことが起きても、骨はもちこたえるのだ。 さらなる奇跡が続く。それから1億年以上たった後に、そ

    どう復元する? 巨大恐竜
    machida77
    machida77 2024/08/29
  • ホタルのオスを「女装」させるクモ、光操り別のオスを罠に、研究

    オニグモ(Araneus ventricosus)の網にかかったオスのホタル。オニグモは、ホタルが交尾相手を見つけるために使う生物発光のシグナルを操作できるのではと、研究者たちは考えている。(Photograph by Xinhua Fu) クモは、驚くほど様々な狩りのテクニックを進化させてきた。唾液を使って獲物をわなにかける種もいれば、ヘビさえも捕らえられる強力な網を張る種もいる。最新の研究では、日でもごく普通に見られるオニグモが、とりわけ巧みな戦術を使ってホタルを自分の網に誘い込んでいるという。(参考記事:「クモの驚くべき世界」) 2024年8月19日付けで学術誌「Current Biology」に発表された論文によると、このクモは、網にかかったオスのホタルが発する光を操作して、あたかも交尾相手を求めるメスが光を放っているかのように見せかけ、別のオスをおびき寄せているようだ。 クモが

    ホタルのオスを「女装」させるクモ、光操り別のオスを罠に、研究
    machida77
    machida77 2024/08/22
  • 【動画】クローン兵で敵を攻撃、ヒトに感染する吸虫で初めて確認

    ハプロルキス・プミリオの兵隊が別の吸虫(Philophthalmus gralli)の体に張り付いて穴を開けようとしているところ。アリやシロアリが兵隊階級をつくることは知られているが、ヒトに感染する吸虫で兵隊が確認されたのは初だ。(VIDEO BY DANIEL METZ PHD) ハプロルキス・プミリオ(Haplorchis pumilio)という名前を聞いたことがあるという人はあまりいないだろうが、この小さな寄生虫が恐ろしい戦略をとっていることを科学者らが報告した。学術誌「米国科学アカデミー紀要(PNAS)」に掲載された新たな論文によると、この吸虫(寄生性の扁形動物)には、巨大な口をもつ極めて攻撃的な兵団を作り出す能力があるという。兵隊たちの目的はただひとつ、他の吸虫を見つけて張り付き、相手の中身を吸いとることだ。 特殊な兵隊型の個体には生殖器官がなく、自身のコピーを作れない。これは吸

    【動画】クローン兵で敵を攻撃、ヒトに感染する吸虫で初めて確認
    machida77
    machida77 2024/08/22
  • 「エムポックス」はどう広まる? WHOが「緊急事態」を宣言

    透過型電子顕微鏡で見たエムポックスウイルス粒子。通常は、アフリカ中央部と西部の熱帯雨林の近くで見つかる。自然宿主はげっ歯類だと考えられているが、ヒトからヒトへの感染も可能で、発熱、リンパ節の腫れ、水疱などが見られる。(Micrograph by UK Health Security Agency/Science Photo Library) アフリカでのエムポックスの流行を受け、世界保健機関(WHO)は国際保健規則(IHR)に基づく緊急委員会を開催した。コンゴ民主共和国では、2024年に入ってからの患者数が1万5600人以上にのぼり、537人が死亡している。心配なのは、ブルンジ、ケニア、ルワンダ、ウガンダなど、これまでエムポックスが確認されたことのない近隣諸国にも広がっていることだ。この状況を重く見たWHOは「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」を宣言した。 緊急委員会の

    「エムポックス」はどう広まる? WHOが「緊急事態」を宣言
    machida77
    machida77 2024/08/20
  • 「体から」心のトラウマを癒やす、ソマティックセラピーとは

    眼球運動を用いたソマティックセラピーを受けるロヒンギャの女性たち。バングラデシュ、コックスバザールのRWウェルフェア協会ヒーリングセンターで撮影。ソマティックセラピーは従来の治療法に行き詰まりを感じている人々に、体への気付きによってトラウマや不安を和らげるという選択肢を提供している。(PHOTOGRAPH BY ALLISON JOYCE, GETTY IMAGES) 近年、より多くの人がメンタルヘルスについて助けを求めるようになっており、さまざまな治療法を模索している。状況が大きく進化するなかで、心と体をつないで回復を促す「ソマティックセラピー」が、従来のトークセラピー(心理療法)に行き詰まりや物足りなさを感じている人々の間で、有望な治療法として浮かび上がっている。 米国ソルトレイクシティ在住のジェイ・ヒューズさんも、従来の治療法を8年間にわたって受けた末、そのような岐路に立たされた。「

    「体から」心のトラウマを癒やす、ソマティックセラピーとは
    machida77
    machida77 2024/08/18
  • 「レアメタル・シャーク」をブラジル沖で発見 高まる海洋汚染の懸念

    ブラジル沖のイタチザメの体内から、携帯電話などの電子機器に含まれる金属が検出された。(PHOTOGRAPH BY JEFF ROTMAN / NPL / MINDEN PICTURES) ブラジル南岸沖のイタチザメは、携帯電話や電気自動車などのテクノロジー機器に含まれる汚染物質を大量摂取している。こんな研究結果が2024年8月、学術誌「Environmental Pollution」に掲載された。論文の執筆者によれば、このような発見が発表されたのは今回が初めてだ。 これらの汚染物質には、私たちの世界を動かしているレアメタルが含まれている。国際的な規制当局がレアメタルの深海採掘にゴーサインを出すことを検討し、電子廃棄物の海洋への流入が増加している今、サメの体内からレアメタルが発見されたことは憂慮すべきことだ。 論文の執筆者の1人で、バハマのケープ・エルーセラ研究所でサメの研究保護プログラムを

    「レアメタル・シャーク」をブラジル沖で発見 高まる海洋汚染の懸念
    machida77
    machida77 2024/08/17
  • 天然のアルコールで、日常的に酔っぱらっている野生動物たち

    ヒメレンジャクはベリーを大量にべるが、ときには発酵した果実をべてしまい、方向感覚を失ったり、動きが鈍くなったりすることがある。(PHOTOGRAPH BY ROBBIE GEORGE, NAT GEO IMAGE COLLECTION) ブラジルのリオデジャネイロの海に暮らすブラジルヒラガシラの体内から、水路にしばしば投棄される違法薬物が検出されたという研究結果が発表され、「コカイン・シャーク」が話題になった。(参考記事:「『コカイン・シャーク』 ブラジルのリオデジャネイロから初の報告」) この現象は「多くのジョークを生んでいますが、事態はかなり深刻です」と、米テキサス州公園野生生物局の野生動物医であるサラ・ワイコフ氏は述べる。 「動物たちは、麻薬鎮痛剤のオピオイドや違法薬物だけでなく、避妊薬から抗生物質まで私たちが使用するあらゆるもので汚染されています」 もちろん、アヘンの原料となる

    天然のアルコールで、日常的に酔っぱらっている野生動物たち
    machida77
    machida77 2024/08/10
  • ワニのミイラの胃に釣り針が、驚きの発見、古代エジプト

    古代エジプトで、ワニはスピリチュアルな存在として重要な役割を果たしていた。このワニのミイラは、エジプト南部のワニ崇拝の中心地コム・オンボで発見された。(PHOTOGRAPH BY KENNETH GARRETT, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 古代エジプトでミイラにされたナイルワニの3次元X線CTスキャンを行ったところ、ワニの最後の数時間の行動が明らかになった。胃の中の釣り針をはじめ、今回の驚くべき発見は、古代エジプト人がこの危険な爬虫類をどのように見て、どのように扱っていたかについての重要な証拠となる。論文は学術誌「Digital Applications in Archaeology and Cultural Heritage」の9月号に掲載された。 古代エジプトでは多数のワニが供物にするためにミイラにされた。「このワニは、ナイル川の漁師が偶然捕獲したものかもしれ

    ワニのミイラの胃に釣り針が、驚きの発見、古代エジプト
    machida77
    machida77 2024/08/05
  • 立ち上がると動悸、めまい…コロナ後に増えた病POTSの「誤謬」

    自宅のカウチに寝転がったまま、オキシメーターで自分の脈拍をチェックする体位性頻脈症候群(POTS、ポッツ)を患う医学生。POTS患者にとって、ときどき心拍数を測るのは日課のひとつだ。(PHOTOGRAPH BY MAGALI DRUSCOVICH, REUTERS/REDUX) ボート競技の英国代表チームに所属するウーナ・カズンズさんは、1年半にわたって新型コロナウイルス感染症の後遺症に悩まされた。新型コロナに感染したのは2020年の前半であり、初期症状は軽かったものの、それからは単なる疲れとは到底言えないほどの疲労感に苦しんだ。 「まるでひどく深刻な病気にかかったかのようでした」とカズンズさんは言う。それは「ドロドロとした深い脱力感」で、軽く体を動かすだけで症状は急激に悪化した。 そして2021年末、ようやくトレーニングを再開できるところまでこぎつけた。長い回復期を耐えたカズンズさんに最

    立ち上がると動悸、めまい…コロナ後に増えた病POTSの「誤謬」
    machida77
    machida77 2024/08/01
  • コモドドラゴン、鉄のコーティングで歯を強化、爬虫類で初の発見

    コモドドラゴン(写真はヤギの死骸をべるオス)はインドネシアの小スンダ列島に生息する。(PHOTOGRAPH BY STEFANO UNTERTHINER, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 世界最大のトカゲである「コモドドラゴン」(コモドオオトカゲ、Varanus komodoensis)の歯はすばらしい。長くて湾曲したギザギザの歯は、獲物の肉を切り裂くのに完璧に適応している。2024年7月24日付けで学術誌「Nature Ecology & Evolution」に掲載された研究により、この見事な歯が鉄のコーティングで強化されていることが明らかになった。 「爬虫類の歯で鉄を確認したことはこれまでありません。とても興味深いです」と、米ニューヨークのダーメン大学の古生物学者で、論文の共著者でもあるドメニック・ダモーレ氏は言う。(参考記事:「辰年に新種発見 火は吐かないが現実

    コモドドラゴン、鉄のコーティングで歯を強化、爬虫類で初の発見
    machida77
    machida77 2024/07/31
  • 最古級の「シャーマン」か、1万2000年前の女性、トルコで発見

    女性の「シャーマン」が埋葬されたのは紀元前10世紀。この頃、そこから240kmほど離れたトルコ南東部に、農耕が発達する前の重要な過渡期の狩猟採集民の複合集落あるいは宗教的施設と考えられるギョベックリ・テペ(写真)が建設された。(PHOTOGRAPH BY VINCENT J. MUSI, NAT GEO IMAGE COLLECTION) およそ1万2000年前にチグリス川の上流近くで亡くなった女性は「シャーマン」だったかもしれないと示唆する研究が、7月9日付けで学術誌「L'Anthropologie」に発表された。女性が埋葬された時代は、農耕が発達する少し前の「先土器新石器時代A期(PPNA)」(紀元前1万年~紀元前8800年頃)だ。場所は現在のトルコ南西部のチェムカ・ホユック遺跡で、女性はさまざまな動物の骨とともに埋葬されていた。 「近年のチェムカ・ホユック遺跡の発見は、PPNA期、お

    最古級の「シャーマン」か、1万2000年前の女性、トルコで発見
    machida77
    machida77 2024/07/29
  • コウモリ ある愛の物語

    コウモリはどうやって飛んでいるのか? 米ブラウン大学では、風洞を用いてコウモリの飛行の仕組みを研究している。写真はエジプトルーセットオオコウモリ。(PHOTOGRAPH BY NICHOLE SOBECKI) 驚異の飛行能力をもち、さまざまなウイルスに感染してもなぜか病気にならないコウモリ。地球の生態系に欠かせない謎めいた動物に、科学者たちが魅せられている。 誰もがコウモリに心を奪われるわけではない。だが、好きになった人はとことんのめり込む。米ブラウン大学で生物学と工学の教授を務めるシャロン・スウォーツもその一人だ。若い頃にテナガザルを研究していたが、コウモリの翼の繊細な骨格構造と、哺乳類が飛行能力を手に入れる代わりに失ったものに興味を引かれた。そこで霊長類の研究から一時離れ、オオコウモリを研究するためにオーストラリアへ渡った。 スウォーツは、ある日の夕方に郊外のゴルフ場を訪ねたときのこと

    コウモリ ある愛の物語
    machida77
    machida77 2024/07/29
  • 「カエルサウナ」がカエルを救う、あのツボカビ症から回復、研究

    ツボカビに感染したキンスジアメガエル(Litoria aurea)は、太陽光で暖まったブロックの中で休むと回復できることが明らかになった。(PHOTOGRAPH BY ANTHONY WADDLE) 仕組みはとても簡単だ。10個の穴を開けたレンガのブロックを直射日光が当たる場所に置くだけ。すると、暖かい場所を好むオーストラリアのキンスジアメガエル(Litoria aurea)は、蒸し風呂のようになった穴の中に飛びこみ、三角形の頭だけを出してくつろぎはじめる。カエルたちは知らないだろうが、この「カエルサウナ」が彼らの命を救えるという論文が学術誌「ネイチャー」に6月26日付けで発表された。 カエルツボカビ(Batrachochytrium dendrobatidis、Bdとも)という脅威の病原菌は、世界中で90種を超える両生類を絶滅させ、500種を減らしている。この真菌は涼しい場所を好むため、

    「カエルサウナ」がカエルを救う、あのツボカビ症から回復、研究
    machida77
    machida77 2024/07/24
  • 本当に女性の方が寒がりなのか、冷房による「女性の冬」の真相

    女性の手の方が男性の手よりも冷えていることを示す画像。研究では、女性は男性よりも寒さに敏感であることが示唆されているが、これは性別よりもむしろ体のつくりに大きく関係する問題だ。(PHOTOGRAPH BY TYRONE TURNER, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 屋外の気温が上がり続ける中、セーターや毛布を重ねて防寒対策をしているオフィスワーカーも少なくない。冷房の効き過ぎた職場では、大勢の職員(その多くが女性)が、暑いはずの夏に寒さに凍えており、これを「女性の冬」と表現する人もいる。 女性の方がより寒さに敏感であることを示す研究はあるが、そう単純な話でもない。2024年4月29日付けで学術誌「米国科学アカデミー紀要(PNAS)」に発表された研究によると、どの時点で寒さを感じ始めるかには、性別よりも体の大きさと身体組成(体脂肪、骨、それ以外の割合)の方が大きく関わっ

    本当に女性の方が寒がりなのか、冷房による「女性の冬」の真相
    machida77
    machida77 2024/07/23
  • 「墓穴を掘った」新種の恐竜を発見、9900万年前に生き埋めに

    新種の恐竜フォナ・ヘルゾガエ(Fona herzogae)の復元図。その化石から、彼らが多くの時間を穴の中で過ごしていたことが分かる。(ILLUSTRATION BY JORGE GONZALEZ/NORTH CAROLINA MUSEUM OF NATURAL SCIENCES) 米国ユタ州東部の砂漠にある9900万年前の岩石からは恐竜の化石が見つかることがあるが、そのほとんどが太陽の光にさらされて風化して砕け、小さな破片になっている。けれども、今回発見された新種の恐竜フォナ・ヘルゾガエ(Fona herzogae)の化石は違った。白亜紀の小さな植物恐竜は地面に掘った穴で半ば暮らしていたため、ときどき運悪く生き埋めになるものがいて、同時代のほかの恐竜よりも多くの化石が残っていたのだ。論文は2024年7月9日付けで学術誌「The Anatomical Record」に発表された。 フォナ

    「墓穴を掘った」新種の恐竜を発見、9900万年前に生き埋めに
    machida77
    machida77 2024/07/23
  • 5000年前に殺された「ビットルプマン」、驚きの生涯が明らかに

    デンマーク中部にある泥炭地。このような北欧の泥炭地では、保存状態の良い人骨が多数発見されている。水温が低く、ミズゴケのような植物が繁茂し、酸素濃度が低いため、人の組織を何千年も保存するのに理想的な条件となっている。(PHOTOGRAPH BY LARS S. MADSEN/ALAMY) 1915年にデンマーク北部のビットルプ村で泥炭を掘っていたとき、砕けた頭骨を含む人骨と(この人物の殺害に使ったと思われる)こん棒、ウシの骨、器が見つかった。この人骨は「ビットルプマン」と呼ばれ、デンマークの先史時代に関する遺伝学的な研究の対象となった。2014年の研究は、ビットルプマンが別の場所で生まれ育ったことを示唆していたが、2024年2月に発表された新たな論文により、彼の人生が驚くほど詳しく明らかになるとともに、農業が始まったころの北欧の状況も垣間見えた。 「骨の主がどんな人物かが見えてきました。根

    5000年前に殺された「ビットルプマン」、驚きの生涯が明らかに
    machida77
    machida77 2024/07/18
  • 道しるべフェロモンを使わずに暗い夜でも巣に戻るアリ、謎を解明

    オーストラリアに生息するキバハリアリの仲間Myrmecia midas。夜間に樹液などを集めるが、フェロモンを使わなくても巣に戻れる謎が最新の研究で明らかになった。(PHOTOGRAPH BY AJAY NARENDRA) オーストラリア、シドニーの郊外で日が沈むと、キバハリアリの仲間であるMyrmecia midasが巣から木に向かって行進する。木に到着したアリたちはほかの生きものを攻撃し、樹液などを集め、夜明け前にそれぞれが戦利品とともに巣に戻る。ほかの多くのアリと異なり、彼らは道しるべフェロモンのにおいを使わないようだ。 そこで興味深い疑問が生じる。夜行性のキバハリアリたちは暗闇でどのように帰り道を見つけるのだろう? 「ずっと謎でした」と語るオーストラリア、マッコーリー大学の神経動物行動学者コディー・フリース氏らの研究チームが、6月11日付けで学術誌「eLife」にその答えを発表した

    道しるべフェロモンを使わずに暗い夜でも巣に戻るアリ、謎を解明
    machida77
    machida77 2024/07/11