戦時下最大の言論弾圧として知られる「横浜事件」の元被告で、当時大東亜省官僚だった静岡県出身の故森数男さんの裁判資料や、戦後に当時の記憶に基づいて獄中の生活を記したメモなどが見つかり、静岡市で開かれた集会で25日、遺族が報告した。 集会では、おいの同県島田市議、森伸一さん(70)がメモを読み上げ、「革手錠をはめられてた時のことを生々しく思い出しました」など獄中での様子を紹介。また、当時の横浜地裁が出した予審終結決定通知書や、数男さんの弁護人を務めた故海野普吉弁護士が書いた上告申立書も残っていたと説明した。