ブックマーク / www.ebook2forum.com (6)

  • 一瞬で消えた日本的流通の「結界」 – EBook2.0 Magazine

    紀伊国屋書店が8月21日、「インターネット書店への対抗策」として、村上春樹氏の著書の初版10万冊の9割を出版社から直接買い取り、自社店舗のほか他社の書店に限定して供給する、と発表したことは、日の書籍流通における歴史に画期を成す出来事と言える。それは栗田出版販売の倒産に続く、日的流通の自壊における里程標を示すものだ。 紀伊國屋書店の「宮廷クーデター」 俗受けする衣装を纏ってはいるが「敵」がアマゾンでなく、取次制であることは明白だ。紀伊國屋は取次不要を宣言したのだ。それが「今回のような儲かりそうなに関しては」という商売優先の限定付なのか、それとも「日にはもはやそうしたものは不要である」という新秩序のビジョンをもったものかは分からない。たぶん同じことだろう。 第1に、これは大手書店が(既存の取次をスルーして)DNP=大手印刷会社と組んで買切り・直仕入を行い、他の書店への再販売も行うという

    machida77
    machida77 2015/08/28
    書籍流通の行方
  • ブックフェアの「死」と再生 – EBook2.0 Magazine

    東京国際ブックフェア(TIBF)は6月15日、来年の第23回の構成と開催方法を変更することを発表した。TIBFは一般消費者向けの「純粋な『読者イベント』」となり、19回開催されてきた電子出版EXPO (eBooks)は、TIBFの中の「ゾーン」へと吸収され、消滅する。世界の主要ブックフェアの一つとしてのTIBFの終わりを意味することになろう。 「純粋な『読者イベント』 」!? 筆者の理解するところでは、TIBFは「読書推進・読者謝恩の場」を提供してきた日書籍出版協会(JBPA)と、国際的なブックフェアのネットワークを有するリードの共催として生まれた。つまり、ローカルなB2Cイベントと国際的なB2Bイベントの折衷的な性格を持っている。前者は厳格な再版制の国で「特別価格でを購入できる」機会であり、後者は日のブックビジネスの持続的発展のための商談の場である。しかし、こうした混在は、今日のブ

    machida77
    machida77 2015/07/06
    現状、学術書の電子化動向を見ても出版社の都合次第である。
  • 実感なき「電書市場1,000億」の憂鬱 – EBook2.0 Magazine

    インプレス総合研究所は6月24日、『電子書籍ビジネス調査報告書2014』について概要の発表を行い、予約を開始した。2013年の市場規模を前年比28.3%増の936億円と推計、電子雑誌(77億円)と合わせた市場規模は1,000億円を超えたとしている。ケータイ向けを除けば789億円(84.3%)。60%減となったケータイ向けは211億円で市場の移行は急速に進んでいる。 デジタル比率は10%に乗ったが、なお「嫌われる」 同社が「新プラットフォーム向け」としている電子書籍が国際的に比較可能なE-Bookなので、これを中心に見ていくと、前年度の368億円に対して789億円で114%の増加。2011年(112億円)の7倍で、米国、英国市場の最初の3年間の成長を思わせるものがある。2013年の書籍の総売上は(電書を含まず)84,30億円なので、単純比較は困難ながら、E-Book比率は8.56%、ケータイ

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    machida77 2014/07/07
    電子書籍ビジネス調査報告書2014の数字と現状。
  • 米国で子供の読書のデジタル化が進行中 – EBook2.0 Magazine

    米国で行われた子供のデジタル読書調査の結果が1月13日、NYで開催されたDigital Book World Conferenceにおいて発表され、2-13歳の児童の約3分の2 (67%)がE-Bookに接していることが明らかにされた。昨年の54%から大幅な上昇は、デバイス、コンテンツの普及とともに、学校での導入拡大によって子供のデジタル読書に対する保護者の姿勢が大きく変化したことを示すものと考えられている。 学校では教科書ではなく読書教育を先行 "The Kids + E-Reading Trends 2012 to 2013"という調査は、ファミリーにフォーカスしたグローバルな調査会社 PlayCollective が、昨年10月、2-13歳の子供を持つ両親、900名を対象にオンラインで実施された。レポートによると、E-Bookを読む児童の92%が、毎週1回以上読んでいるほか、半数近く

    machida77
    machida77 2014/01/17
    “The Kids + E-Reading Trends 2012 to 2013″より。
  • 書物における明治二十年問題/橋口侯之介

    この貴重な論考は、ポスト・グーテンベルクを考える新しい企画の出発点として、著者の橋口侯之介氏に転載を快諾いただいた。千年の歴史を持ち、近世に繁栄を極めた和のエコシステムはこの年を境に壊滅に向かい、金属活字印刷による近代出版業に道を譲った。その「近代」の象徴さえもデジタルによって相対化されようとしている現在、ひとつの文明の終わりを画した「明治二十年」の意味は、いまこそ振り返るべきだろう。そこで何が起き、何が失われたのか、ポスト・グーテンベルク問題との接点は何か? まずは予断をもたずにご一読いただきたい。(編集子解題) 中世の職人から近世の商人へ 中世以前から、を製作し、売買する職業があったことを縷々述べてきた。 そこに経師(きょうじ) の果たす役割が大きかったことも指摘してきた。を出す主体が寺院であっても、その周辺にいた細工人である経師が実際の製作から売買する商人的仕事もこなしてきたの

    machida77
    machida77 2014/01/10
  • 和本論からE-Bookへ (1):書物としての絵巻

    橋口和論(と呼ばせていただく)から受けた重要なヒントは多く、簡単には整理できない。こういうときは整理を後回しにして、記憶が薄れないうちにインスピレーションをそのまま書きとめ、浮かんでくるアイデアをランダムに書き綴っていくしかない。和の世界はデジタルと親和性があり、その復興が出版の21世紀を創造的なものにするという確信は、今年最大の収穫であった。和は世界的な文化遺産にとどまらず、出版とテクノロジーのあるべき方向を示している。(写真は奈良絵『ゑほしおりさうし(烏帽子折草紙)』) 絵巻は絵画(painting)か書物(book)か 橋口さんの講義は絵巻物から始められている。絵巻は書物(book)として扱うべきだ、というのだが、これは容易ならざることだ。現にWikipedia(1)には「絵巻物は、日の絵画形式の1つで、横長の紙(または絹)を水平方向につないで長大な画面を作り、情景や物語な

    machida77
    machida77 2012/12/30
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