インターネットの活用による情報の入手や調査、メールでのコミュニケーション、表計算やプレゼンテーションソフトを駆使した資料の作成やデータの分析――。今やビジネスの現場にITは絶対に欠かせない。主要企業の多くでは、パソコンや携帯電話(スマートフォン)を1人1台に割り当て、最近では個人や組織でタブレット端末を導入して仕事に活用する例も珍しくなくなってきた。 ITは確かに仕事の生産性や効率性を上げている。だが、「今のビジネスシーンにおいて、実はデメリットも生じている」と警鐘を鳴らすのが、東京・恵比寿に本拠を置くドリーム・アーツの山本孝昭社長だ。遠藤功氏との共著による「『IT断食』のすすめ」(日経プレミアシリーズ、2011年)の著者でもある山本氏は、「ITによって時間と創造力が奪われ、無責任体質が組織にはびこっている」と指摘する。 一方、ドリーム・アーツは、企業向けのコミュニケーションや情報共有のパ
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