私の勤務していたニューヨークでは、法律で紙の処方箋が廃止になり、全てオンライン処方箋に移行したことで、このオンライン薬局の利用率も増えている実感が現場感覚としてありました。一方で患者さんからの不満も頻繁に耳にしました。人を介しての薬局であればすぐに現地の薬剤師さんを通して薬の変更や相談ができたりと言った小回りがききます。しかし、オンライン薬局ではコールセンターに電話が繋がりにくい、対応が悪い、間違った処方が薬剤師の確認なしにそのまま届いた、などの問題が起こり、リバウンドして通常の薬局を利用再開していた方も多数見ました。 また、現実として多数の処方薬を必要とするのは多くの場合高齢な方なので、若い介護者がいなければオンラインの世界に馴染みにくいという問題もあります。 顔の見える関係から見えない関係へ、コミュニケーションの質の低下により起こる問題をどのようにカバーするかが課題です。先進する米国で