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ブックマーク / www.astroarts.co.jp (5)

  • 「はやぶさ2」大気圏再突入コースに軌道変更完了

    【2020年12月1日 JAXA はやぶさ2プロジェクト】 「はやぶさ2」は12月1日現在、地球から約190万km(月までの距離の5倍)の距離まで近づいている。「はやぶさ2」運用チームは、11月26日の16~17時(日時間、以下同)にかけて、地球から約350万kmの位置で3回目の最終軌道修正「TCM-3」を行い、予定通りの軌道修正を完了した。この軌道変更によって、「はやぶさ2」は地球上空の高度290kmを通過する軌道から、オーストラリアのウーメラ管理区域(WPA)上空で大気圏再突入する軌道へと移った。 カプセルの大気圏再突入までの軌道修正。11月26日の「TCM-3」で「はやぶさ2」は地球大気圏に突入するコースに乗った。画像クリックで表示拡大(提供:JAXA、以下同) 小惑星リュウグウのサンプルを納めた再突入カプセルをWPAの区域内に正しく着地させるためには、「再突入回廊」と呼ばれる決ま

    「はやぶさ2」大気圏再突入コースに軌道変更完了
  • 初めてとらえられた銀河団衝突の瞬間

    X線天文衛星「すざく」や電波望遠鏡などを用いた観測で、銀河団同士が衝突するときに発生する衝撃波が初めて観測された。銀河団の形成と進化の過程を理解するうえで重要な成果となる。 【2019年7月16日 理化学研究所/宇宙科学研究所】 宇宙では数百億~数千億個の星が集まって銀河が形成され、さらにその銀河が数百個以上も集まって銀河団が形成される。銀河団は宇宙の大規模構造の「節」の部分に対応していて、その直径は数億光年にも達しており、重力で束縛された天体としては宇宙で最大のものだ。 銀河団は宇宙の歴史の中で、互いに衝突と合体を繰り返すことで成長してきたと考えられている。銀河団同士の衝突が完了するまでには数十億年程度かかると推定されており、ある銀河団で衝突の全ての段階を観測することは不可能だ。そのため、銀河団の進化の歴史を調べるには、異なる衝突段階にある銀河団をスナップショットとして多数観測する必要が

    初めてとらえられた銀河団衝突の瞬間
  • 天王星や海王星内部の磁場の起源は「金属の水」

    水を主成分とする試料をレーザーで圧縮する実験で、水が光を強く反射する金属状態になることが確かめられた。天王星や海王星内部の磁場の源が「金属の水」に流れる電流であることを示す結果である。 【2019年7月17日 岡山大学】 「巨大氷惑星」に分類される天王星と海王星は水を主成分とした惑星で、そこに少量の炭素と窒素を含む分子(メタンやアンモニア)が混じっていると考えられている。 ボイジャー2号が撮影した天王星(左)と海王星(右)。大きさは地球の約4倍、質量は約15倍(天王星)および約17倍(海王星)。中央は大きさの比較のために示した地球(提供:岡山大学プレスリリースより、以下同) 1980年代に天王星と海王星に相次いで到達したNASAの探査機「ボイジャー2号」によって、これらの氷惑星の内部から、地球の数十倍の強さの磁場が発生していることが明らかになった。このような強い磁場が作られるためには、氷惑

    天王星や海王星内部の磁場の起源は「金属の水」
  • ニューホライズンズ、28年ぶりに史上最遠撮影記録を更新

    探査機「ニューホライズンズ」が昨年12月に撮影したカイパーベルト天体の画像が公開された。地球から最も遠い場所で行われた撮影の記録を約28年ぶりに更新するものだ。 【2018年2月19日 NASA】 1990年2月14日、NASAの探査機「ボイジャー1号」は地球から約60.6億kmの彼方で地球の方向を振り返り、遠ざかる太陽系の姿を60枚の画像に収めた。そのときに撮影された1枚は「ペイル・ブルー・ドット(Pale Blue Dot)」と呼ばれ、地球が淡く青い点として写されている。 「ボイジャー1号」がとらえた「ペイル・ブルー・ドット(Pale Blue Dot)」(提供:NASA/JPL) それから約28年後の昨年12月5日、NASAの探査機「ニューホライズンズ」は当時のボイジャー1号よりもさらに遠い、地球から約61.2億kmの距離に到達し、長焦点カメラ「LORRI」を使って、りゅうこつ座の方

    ニューホライズンズ、28年ぶりに史上最遠撮影記録を更新
  • 2つの巨大系外惑星を発見、相互逆行惑星系の可能性

    7年半に及ぶ観測により、巨星を周回する2つの巨大惑星が発見された。お互い逆向きに公転している可能性が考えられる、非常に興味深い惑星系だ。 【2017年3月14日 国立天文台 岡山天体物理観測所】 東京工業大学の佐藤文衛さんたちの研究チームは、国立天文台や久留米大学、中国、オーストラリアの天文台などと共同で系外惑星探索プロジェクトを進めている。そのなかで、3つの天体望遠鏡で約7年半にわたって行われた観測から、おおいぬ座の巨星「HD 47366」に2つの系外惑星が存在することを突き止めた。 HD 47366はおおいぬ座の方向260光年の距離にある実視等級6.1等のK1型巨星で、質量は太陽の約1.8倍、半径は太陽の約7倍(提供:国立天文台) 発見された2つの巨大惑星はいずれも木星の2倍弱の質量をもち、それぞれ公転周期約363日と約685日で中心星の周りを回っている。公転周期の比は1.88で、一般

    2つの巨大系外惑星を発見、相互逆行惑星系の可能性
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