前作『ICO』の発売から4年。その『ICO』との共通点も多い『ワンダ』の気になる“つながり”について、ディレクターの上田氏、プロデューサーの海道氏に語っていただいた。いよいよ発売を間近に控えた『ワンダと巨像』の貴重なインタビューをお届けしよう。 ※このインタビューは、電撃プレイステーションVol.328で掲載されたインタビューの完全版です。 ●『ICO』と共通する世界観に隠されたもの ――『ワンダと巨像(以下、ワンダ)』は風景や空気感、主人公の服装などが『ICO』に似ていますね。 上田文人氏(以下、上田。敬称略):『ワンダ』は、開発の初期段階は“NEXT ICO”の略で『NICO』と呼んでいました。次の作品は『ICO』の経験をふまえ、新しいことをしたいと思っていたからです。とはいえ『NICO』はあくまで仮のプロジェクトネームで、名前が変わることは最初から決まっていたんですよ。 ――『ICO