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ブックマーク / business.nikkeibp.co.jp (47)

  • 「快感原則」を忘れるなかれ:日経ビジネスオンライン

    (前回から読む) ―― 直截な言い方になってしまいますが、「コードギアス」はなぜこれほどヒットしたのだと思いますか。人々の欲望を捉える、“ヒットを生み出す秘訣”みたいなものがあれば、ぜひおうかがいしたいのですが。 谷口: 正直、ここまでいくというのは、私も読み切れなかったです。 谷口悟朗(たにぐち ごろう) 1966年生まれ、愛知県出身。フリーのアニメーション監督、演出、プロデューサー。代表作は「無限のリヴァイアス」(1999年)、「プラネテス」(2003年。この作品で星雲賞を受賞)、「ガン×ソード」(2005年)などがある。深夜枠の番組ながら大人気となった「コードギアス 反逆のルルーシュ」(2006年)で注目を集め、続編の「コードギアス 反逆のルルーシュR2」が日曜夕方5時からMBS、TBS系列で放映中(2008年8月現在) (写真:鈴木 愛子 以下同) 今の時代の感覚にたまたま合致した

    「快感原則」を忘れるなかれ:日経ビジネスオンライン
  • 「世界は自分に優しくない」という解毒剤:日経ビジネスオンライン

    (前回から読む) ―― 今の10代の子たちを中心に、若い人には「夢のようなスゴイものを、努力をしないで獲得できる」という思い込みがあるとのことでしたが、どうしてそうなってきたのだと思いますか。 谷口: 理由は大ざっぱには存在しているんですよ。例えば少年漫画を読むと分かると思うんですけど、時代が下るにつれて、主人公はどんどん努力をしなくなっていくんです。もしくは主人公は、努力は漫画では見えないところで済ましたという話にしておいて、漫画のコマには出てこないようになっているんです。 ―― 「努力」に対する価値が減ったということですか。 読者が、「努力によって何かを勝ち取る」という“物語”に夢を見なくなったんじゃないですか。 「巨人の星」(1966)がブームになった頃は、まだ努力に夢があったはずなんですよ。星飛雄馬は、大リーグボール養成ギプスをしてウサギ跳びをして苦労をすれば、長屋生活から脱却して

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  • 「やればできる俺」という欲望:日経ビジネスオンライン

    アニメーションは、頭の中で望んだことを描き動かすもの。作り手の嗜好を忠実に映像化することができる。そして作り手は、視聴者の欲望をいかに捉えるかに常に腐心している。だったらアニメを通して時代の欲望が見えるのではないか? そんな仮説を手に、日々アニメ制作に臨む監督たちにインタビューを申し込んでみた。まずは「コードギアス 反逆のルルーシュR2」の谷口悟朗監督にうかがってみよう。 ●作品紹介● 超大国ブリタニア帝国に占領された日=エリア11。そこに生きる二人の少年、ルルーシュとスザク。 「ギアス」の力を手に入れ、世界を壊そうとするルルーシュ。 ナイトメアフレーム「ランスロット」を操り、世界に理想と真実を求めるスザク。 二人の対照的な生き方は、やがて帝国を揺るがす大きなうねりとなっていく。 【上記は「コードギアス 反逆のルルーシュ」公式サイトより引用 2008年8月現在、続編の「コードギアス 反逆

    「やればできる俺」という欲望:日経ビジネスオンライン
  • 1:「負け感」からの出発:日経ビジネスオンライン

    気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 【まえがきにかえて ~受験、就職、職選び……自分はどこかで間違えたのか?】 このところ、“負けが込んでいる”。そんな気持ちになることが多い。 1990年代前半、“クリエイターブーム”に乗ってデビューして、それなりに仕事もあって楽しくやってきたお気楽ライター、それが私(渡辺由美子/企画インタビュアー)だった。 ところが出版不況と言われ始めたころから出版社に新入社員が入りにくくなってきた。入ってくるのは契約社員とアルバイト。そのうち会社によっては“正社員が偉い”という空気さえ出てきて、何だかなあと思っていたら、仕事のジャンルが広がるにつれて、さらに見たくもない現実が見えてきた。 「ええっ、××君、あなた、そんなに年収あるの!?」 アニメ・コミッ

    1:「負け感」からの出発:日経ビジネスオンライン
  • 中国「消費革命」最前線!(5) ~本物を愛する目を「日本のフィギュア」で培って!:日経ビジネスオンライン

    (前回「政府の無策に沈むオタクビル「動漫城」/でも日アニメ人気は健在」から読む) 上海のオタクビル「動漫城」は、国営メディアの肝いりでオープンしたものの、聞くと見るとでは大違いの寂れ方だった。ちょうどいま、杭州で中国最大のアニメ展覧会「第4回中国国際動漫節」(4月28日~5月3日)が開かれているが、今回はこの国の動漫(アニメ・マンガ関連)産業の発展にとってネックと思われる規制の問題について、ビジネスの現場から考えてみたい。 現場の話をしてくれたのは、前回もご登場いただいたフィギュアや模型の企画・開発・製造を行うアルター上海の清水孝義さん(29)。「動漫城」に『HOBBYSTOCK-SHANGHAI』というフィギュア専門店を置く、唯一の日人関係者である。彼は日々接している若い中国人客について何を感じ、この国の動漫ビジネスの現状や将来をどのように考えているのだろう。 アルター上海は、香港、

    中国「消費革命」最前線!(5) ~本物を愛する目を「日本のフィギュア」で培って!:日経ビジネスオンライン
  • 「日本の底力は『おもしろければなんでもあり』にあり」:NBonline(日経ビジネス オンライン)

    学生時代、はじめてのバイト代でコンポを買った。声に魅せられて岩崎宏美、アイドルだったら松伊代、そのうち洋楽も聴き始め、ウォークマンで持ち歩き、クルマを買ったらカーステで…そんな自分だったのに、いつの頃からか、聴きたい音楽がすっかりなくなってしまった40代男性。それがわたくし。 テレビ音楽番組でかかるのは、なんだか独りよがりの曲ばかりに聞こえるし、家族ができると、自分が好きな曲よりまずは子供の童謡だ。今、自分が聴きたい曲はどこに、いや、そもそもあるんだろうか。あるなら、どこで探せばいいんだろうか。 「これじゃあ、音楽産業が元気ないのも無理ないな。そもそも『J-POP』なんて言い出した頃から、俺たち聴きたい曲がなくなってきたんだよ! ヘタウマとか、どこかの洋楽のパクリとか、自分の小さな幸せとか、なんだかそんな曲ばかりじゃないの?」…と、思っている方、私以外にもいらっしゃいませんか。 ところ

    「日本の底力は『おもしろければなんでもあり』にあり」:NBonline(日経ビジネス オンライン)
    macks
    macks 2008/04/17
  • 娘が「理系に進みたい」 あなたが親なら、どうします?:日経ビジネスオンライン

    企業で働く女性技術者をもっと増やそう、とよく言われる。だが、そもそも大学を卒業して社会人の入り口に立った時点で、理系の女子学生の数が少ないのだ。初期値が少なければ、その後は結婚や出産などの退職によって減ることはあっても増えることはない。 女性技術者を増やすためには、もっとさかのぼって中学生や高校生のうちから、将来理系に進学する女子を増やすことが急務ではないか ――。2月23日に開催されたNPO法人(特定非営利活動法人)女性技術士の会の設立記念講演会では、こんな問題意識のもとに活発なディスカッションが行われた。 あの手この手で、女子中高生を理系に取り込む 「NPO法人女性技術士の会」(以下、女性技術士の会)は、難関の国家資格「技術士」に合格した女性の有志が集まって、技術分野の横断的な組織として1993年に発足した。その後、活動の幅を広げようと2007年11月にNPO法人として新たにスタート。

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  • この市、腐りすぎ〜『京都・同和「裏」行政』村山祥栄著(評:栗原裕一郎) (毎日1冊!日刊新書レビュー):NBonline(日経ビジネス オンライン)

    去る2月17日、京都市長選がおこなわれた。この選挙のゆくえには興味があったので、そこはかとなく観察していた。 私は東京都に住んでいる。京都市には住んだこともないし住む予定もない。ゆかりほぼゼロの西の街の選挙にどうしてまた注目していたかというと、昨年末にべつの書評仕事書を読んでいたからだ。 書はタイトルにあるとおり、京都市の同和行政問題を追究した一冊である。同和問題というと、宝島社の『同和利権の真相』シリーズ(一宮美成+グループ・K21)がまず浮かぶが、このはなんと! 現職の京都市会議員が内側から実態を暴いたものである。 いわば内部告発だが、『同和利権の真相』が「利権」すなわち“既得権益化した差別にたかる構造”全般を問題にしていたのに対し、この『同和「裏」行政』は、グズグズになっている行政に焦点を絞り、真の差別解消を目的としている点で若干フェイズが異なっている。 「京都市まじやべー」

    この市、腐りすぎ〜『京都・同和「裏」行政』村山祥栄著(評:栗原裕一郎) (毎日1冊!日刊新書レビュー):NBonline(日経ビジネス オンライン)
    macks
    macks 2008/03/11
  • 「創造階級」と「ニコ動」の落差~『自由に生きるとはどういうことか』 橋本努著(評:栗原裕一郎):日経ビジネスオンライン

    最近「自由」が流行っている。 もっとも、若手人文系学者界隈でだけ、だが。 さて書も、期待される若手人文系学者のひとりに数えられるだろう著者が「自由」について論じた一冊で、「自由」という理想が戦後どのように変遷してきたかを、象徴的なサブカルチャー作品を節目に置くことでコンパクトに概観したものだ。 象徴的作品(存在)として置かれているのは、田村泰次郎『肉体の門』、デフォー『ロビンソン・クルーソー』、岡林信康、『あしたのジョー』、尾崎豊、『エヴァンゲリオン』などで、それぞれの作品(存在)で求められていた「自由」という理想の内実を、同時代の思想とシンクロさせ読み解くというのがアプローチの基線である。 終戦から現在までを5つの章で区切り、各章でそれぞれの時代の「自由」のあり方が論じられる。簡単にまとめると、 終戦直後=「エロスの解放」(『肉体の門』×坂口安吾『堕落論』) 1940-60年代=「市

    「創造階級」と「ニコ動」の落差~『自由に生きるとはどういうことか』 橋本努著(評:栗原裕一郎):日経ビジネスオンライン
    macks
    macks 2008/02/20
    『ニコニコ動画やYouTubeあたりでいきいき海賊ライフをエンジョイしている連中のなけなしの「改革」は、現状、ひろゆきやGoogleにカネを流し込むだけ』理想はともかく現実はそれに近いか? カネが回るのはごく一部。
  • 2007年テレビ新作、セルDVDランキング上位に姿なし ~“冷や水”を浴びたアニメ業界:日経ビジネスオンライン

    12月も後半に入り、2007年のアニメ作品のヒットの模様が見えてきた。 まずは映画興行だ。こちらは毎年恒例の「ポケモン」「名探偵コナン」「クレヨンしんちゃん」「ドラえもん」という東宝の看板シリーズのヒットに加えて、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」が小規模の配給にもかかわらず予想外の健闘を見せ、9月最初の週末ランキングで1位を獲得。「ヱヴァ」が持つブランドのパワーを証明した。 ただし、目立ったトピックはこれくらい。「ヱヴァ」以外で、話題となる動きはほとんどなく、関係者の期待が高かった「ベクシル 2077日鎖国」や「EX MACHINA-エクスマキナ」といったCG技術を駆使した作品も、残念ながら“新しい時代の流れ”を生み出すまでには至らなかった。 一方、アニメビジネスの“主戦場”であるテレビ放送の世界はどうだったのだろうか。 「ここ数年、セルDVDでの売り上げを見込んで、テレビアニメが大量に

    2007年テレビ新作、セルDVDランキング上位に姿なし ~“冷や水”を浴びたアニメ業界:日経ビジネスオンライン
  • 「クールジャパン」を狙うハリウッド(4)〜スクウェア・エニックス和田洋一社長、ゲームソフト業界を憂う (日経ビジネス リポート):NBonline(日経ビジネス オンライン)

    「クールジャパン」を狙うハリウッド(4) ~スクウェア・エニックス和田洋一社長、ゲームソフト業界を憂う

    「クールジャパン」を狙うハリウッド(4)〜スクウェア・エニックス和田洋一社長、ゲームソフト業界を憂う (日経ビジネス リポート):NBonline(日経ビジネス オンライン)
  • 9000冊の蔵書をどうする? 中古マンション全面リフォーム:日経ビジネスオンライン

    9000冊の蔵書をどうするかが最大のテーマだった。依頼主のM夫は大量の蔵書を収めながら、ソファを置いてゆったりを読めるカフェのようなイメージにしたいという要望を持っていた。「できる限り、既存の壁を生かし、つくり込むより取り払うイメージでリフォームを進めていった」と、設計を担当した佐藤恵利子さんは話す。 東京都世田谷区の閑静な住宅地に建つ、低層集合住宅の全面リニューアルである。施主は大学教授と看護師のご夫。ライフスタイルの特徴は、蔵書の多さと、夫婦共通の趣味が「カフェでの読書」という点だった。

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    macks
    macks 2007/12/05
  • ROBO-ONE優勝者が手がけるゲーム機「ロボキャッチャー」:日経ビジネスオンライン

    ロボキャッチャーの開発者は古賀俊亘氏(メカトラックスCTO)、27歳。起業の始まりはやっぱり「ロボコン」だった。 「ロボコン(NHK大学ロボコン)」のテレビ放送を見て興奮し、強豪、九州大学に入学を決意。入学後3回出場を果たしたが、一方的に固定されたルールの中で、最適化競争を強いられるのに飽きてきて、二足歩行ロボットによる格闘技を行う「ロボワン(ROBO-ONE)」に乗り換えた。 起業はしたが、成功は遠く 同期の友人と立ち上げた「九州大学ヒューマノイドプロジェクト」で、戦に5回連続出場、2004年の第5回でチャンピオンとなり、第6回で連覇も果たした。「ロボットの開発で生きていこう」と、自ら開発したロボット「KRB-1」だけを手に、2004年、大学院生のまま起業した。 「ところが、研究開発と経理と営業の三役は、やっぱりひとりでは全然無理で」 元チャンプに苦悶の日が続く。そこに、NECから独立

    ROBO-ONE優勝者が手がけるゲーム機「ロボキャッチャー」:日経ビジネスオンライン
    macks
    macks 2007/10/23
    AMショーでも展示されていたロボキャッチャーの話。
  • 「7割で腹をくくって、生き残れ!」:日経ビジネスオンライン

    高橋 たとえば今回の新作「ボトムズ」(ペールゼン・ファイルズ)の仕事の中でも、絵コンテを描きたい人がいたら、なるべく探してコンテを描いてもらう。シナリオを書きたい人がいれば、シナリオを書いてもらう。では、僕自身がやりたいことはやっていないかというと、監督業としてはATの3Dへのトライという方向でちゃんとやっている。 やりたいと言った人にやりたい方向のことを頼むけれど、途中で作業が大変になってくると、その人がやりたくてやっている認識は、まあ、一時は薄らいでしまうかもしれない(笑)。でも、やらなきゃしょうがないんですよ。だって、仕事に山坂は付きものですし、谷だって絶対ありますからね。ま、それが仕事というものだし、しかし絶対ゴールはあると、ゴールを迎えれば解放感も待っている、と。拝み倒してもやってもらう。 僕が人使いがうまいというんじゃなくて、結局みんなでやることだから、やれる人にやってもらうと

    「7割で腹をくくって、生き残れ!」:日経ビジネスオンライン
  • 「食いっぱぐれない方法は、ひとつだけ」:日経ビジネスオンライン

    ―― はい。 自分1人でもいいし、仲間がいればなお結構。それで電話がかかってきた時に、丁寧に応対するんです。より具体的に言うと「電話をかけた側が『電話代を損した』と思わない対応をすること」。これだけ。 ―― …え(笑)。来た電話に、丁寧に応対するだけでいいんですか? それはどういうことかと言うと、電話をかけてくる相手というのは、企画をやっている人、営業の人、「さあ、次に何かやらなきゃいけないんだ」という立場の人なんですね。 僕が、「スタジオあかばんてん」という事務所を運営していた時がまさにそうだったんですけれども、「企画が思いつかない、誰かいないかな」といった時に、「良ちゃんに電話して、ちょっと話でもさせよう」となることが多いわけですよ。それはなぜかっていうと、どんな人でも、困っちゃったなという時は、「電話しやすいところ」にかけるから。 ―― (笑)。そうですね。困っている時に話しやすいと

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  • 「ワガママで、組織の論理をねじ伏せる」:日経ビジネスオンライン

    最初はできる状態じゃなかったですよ。「ボトムズ」はサンライズの社で作っていて、サンライズの財産と言われているのに、何でそっちの会社に、と。(インタラクティブにはアニメの)映像の制作体制も何もないじゃないか、というところがあったんです。 ―― サンライズ社ではなく、系列会社で作りたいと。それはちょっと難航しそうですよね。塚田さん、ちょっと事情を聞かせてください。 インタラクティブ・塚田 インタラクティブの社内には、以前からゲーム以外の仕事もしていきたいよね、という声がありました。それで僕の方にも、映像も作っていきたいという思いがあったんですよ。 でもそれをやるには、一発目からオリジナル作品、というのではリスクが大きいですよね。それで、サンライズのコンテンツでこれをやれば当たるよねというタイトルを指で折っていって、そこにはまったのが「ボトムズ」だった。サンライズで言えば「ガンダム」と「ボト

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  • 「考えるヤツは、ムダにキレない」:日経ビジネスオンライン

    (前回から読む) ―― 自分は「数字」「競争」だけで勝ち残ることで幸せになれないタイプだ、と気づいたとしますよね。イチバンというより、味で勝負してみたい、と。ところがそういう考え方が、所属する組織に合わなかったとする。これはもう会社に居づらいな、となったら…。 高橋 まず、組織の中で「自分の立ち位置」を考えるって、ものすごく必要なことだと思うんですよ。そうすると、入った会社をすぐに辞めたいとは思わなくなるんですね。 ―― そうなんですか? 会社の中に、「それが正しい」という1つのルール、権力があって、自分の考え方に合わないことをがっと言われる、押しつけられるといったときがありますよね。そんなときにすぐに「やりたくありません!」と言ってぱっと会社を辞めてしまうとか、社会通念で言うところの反論以上の反撃をするというのは、ちょっと損してると思うんだよね。 ―― そうかもしれませんが、やはり上から

    「考えるヤツは、ムダにキレない」:日経ビジネスオンライン
  • 「一番になれないと、不安かい?」:日経ビジネスオンライン

    たとえば、僕は車が好きなんだけど、日ではアルファロメオってやたらと人気がありますよね。クルマ雑誌を開けば載っている。だけど、総合的に言って、まぁ、どうでしょって車じゃないですか(笑)。どうでしょって車なんだけど、“味”があるんですよね。 僕が中学ぐらいの時、落語が最盛期だったんだけど、僕はその時期が一番好きなんだね。当時は“伝説の”大師匠たちがいっぱいいたわけですよ。どんな伝説かというと、志ん生なんていうのは、酔っぱらって高座に入ってきて、語ろうかなと思ったら眠くなっちゃって……高座でスースー(笑)。でも、まあひいきの客が、いいから少し寝かせておけみたいな。今の感覚では、えっ? と思うんだけど、そういう落語家もいたから面白かったんですよ。 ―― 今言われた“味”というのは、主流とか定型、数値化できる目標値とかとは違う方向にあるということですか? 何でも規模を大きくして勢力を拡大していくの

    「一番になれないと、不安かい?」:日経ビジネスオンライン
  • 「まわりが“天才だらけ”の中で、どう生き延びる?」:日経ビジネスオンライン

    (前回から読む) ―― 四十数年前に、初めてアニメーション制作の現場に入った時の高橋監督の同期、同世代の方は、天才揃いだったそうですね。 高橋 宮崎駿さん(「風の谷のナウシカ」他)、富野由悠季さん(「機動戦士ガンダム」他)、出崎統さん(「あしたのジョー2」他)。みんな僕と同世代なんですよ。 ―― すさまじく著名な方ばかりですね。監督は、ご自身にはどんな才能があると思って、この仕事を選ばれたのですか? いや、僕の場合は特別な才能があると思って続けてきたわけじゃないんです。 21歳で虫プロダクションに入ってからずっと、俺には才能がない、と思っていましたもん。スタートから挫折してました。僕が虫プロダクションに在籍していた時には、同じ虫プロの出崎さんも富野さんも売れっ子になっていましたからね。 虫プロというのは、組織の序列よりも個人の才能を重視する社風があって、できる奴はその日から主力に抜擢される

    「まわりが“天才だらけ”の中で、どう生き延びる?」:日経ビジネスオンライン
  • ゲーム専門誌・専門サイトが現実から乖離していく:日経ビジネスオンライン

    いま、ゲームビジネスの未来を見通すうえで、もっとも注意しなければならない点をひとつ挙げろといわれたら、次のように答えます。 「熱心なゲームファンに、これから何が流行りそうなのかを聞いてはいけません」 10年前ならば、「熱心なゲームファン」に話を聞けば、人気の出そうなゲームがある程度判断できました。しかし、いまは多くの新規ユーザーが増えました。このため、熱心なゲームファンが求めているゲームと、市場で実際にヒットするゲームは大きく乖離しつつあります。 これを受けて、ゲーム専門誌やゲーム専門サイトなども、少しずつ現実と乖離しはじめています。 熱心なゲームファンをターゲットにして作られている商業メディアは、熱心なゲームファンのための記事を作らなければならないため、むしろゲームビジネスの現状を正確に反映できなくなりつつあるのですね。熱心なゲームファンではない人を主体に100万ヒットしたソフトよりも

    ゲーム専門誌・専門サイトが現実から乖離していく:日経ビジネスオンライン