手放せば楽になれるとわかっているのに、いざそうしようとすると不安になり、つい「しがみついて」しまう。しかし、自分に合っていない、自分を苦しめるだけのこだわりや執着なら、捨てないまでも軽くした方が精神的にも楽で結果も残せる。 精神科医である著者が『「しがみつかない」人ほどうまくいく』(西多昌規著、PHP)で主張しているのは、そんな考え方。 では、そのためにはなにを心がけたらいいのでしょうか? 第3章「完全主義より手抜き主義」から、いくつかを拾ってみます。 「手抜き力」のお手本 人生、すべてのことに全力投球できるわけではなく、すべてを100%完璧に行うことも不可能。「100%」「完全」「完璧」「パーフェクト」への病的なしがみつきは、かえって芳しくない結果をもたらすことがあるといいます。つまり大切なのは、「手抜き力」をいかにして身につけるか。 そして、ここで著者が引き合いに出しているのは、先ごろ