はじめに 「理解容易性」は「保守性」の観点の1つとして重視され、多くの原則や技法が紹介されているが、断片的かつ多様であり、全体像を理解することは難しい。 抽象度は高いが、体系的に観点を整理する事で、その理解の助けとなれば幸いである。 定義 「理解容易性」を簡単に言えば、「理解のしやすさ」であるが、その意味から掘り下げると、「思考する量」と言い換えることができる。 本記事では理解容易性を「思考量の少なさ」と定義し、7つの観点に整理した。 先に要約およびチェックリストを記載し、概略を記載した。 後に詳細で理解のため、各観点毎の説明と個別の原則や技法へのリンクを記載した。 要約 7つの観点の要約を先に示す。 (変数や関数の)名称は分かりやすくする (変数や関数の)役割は1つにする (変数や関数の)参照は狭くする (変数や関数の)状態は変えられなくする (関数やクラスの)面積は小さくする (関数や