[東京 9日 ロイター] 水野温氏・クレディスイス証券取締役副会長(元日銀審議委員)は、日銀が4月27日に公表した「経済・物価情勢の展望」(展望リポート)について「見通しが甘すぎるのは明らかだ」とし、欧州情勢は再び混迷する情勢となるなど「前提自体がすでに崩壊している」と指摘した。 5月9日、水野氏・クレディスイス証券取締役副会長(元日銀審議委員)は、日銀が公表した「経済・物価情勢の展望」について「見通しが甘すぎるのは明らかだ」とした。写真は2009年10月、都内で撮影(2012年 ロイター/Michael Caronna) 日銀が現在金融緩和手段とし活用している「資産買入等基金」を中心とした包括緩和政策は、枠組みの限界がみえ始めていると指摘、長期国債購入を増額するなら、むしろ輪番オペを柔軟に活用した方が、機動的かつ市場機能を維持した政策運営が可能だとした。円高抑止を目的にした日銀による外債